ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

「期待させる力」は、「留まらない」ということに深い関係がある・・・

2009年05月27日 | Weblog
「リアル仕事力」小阪祐司著より。

ある町の小さな酒屋での出来事が書かれていた。ある日得意客から結婚式の引き出物として、ワインと日本酒の注文を受けたときだった。普通なら言われた銘柄のものをセットにして納品するだけで済む。

ところが、彼は新郎・新婦向けのオリジナルラベルを作成して貼ったのだ。また箱の中にはそれぞれの酒の説明書を入れていた。その説明には、「新郎のおすすめワイン」とあって、新郎の人柄の紹介があって、この人柄のように○○な特徴があるワインですと書いていた。また新婦についても同様に説明があったという。

このような趣向は、当然ながら新郎・新婦の披露宴に参加された方々に喜ばれたとあった。やはり、ここまでやるか、というのを実行しているのがすごい。これが、ただホテルでの注文だったら味気ない寿ののし紙が箱につけられているだけであろう。

きっとあの酒屋の店主なら何かやってくれるのではないだろうか、という期待があったからこそ注文を出したのだ。日頃からの人間関係がなければ、このような注文もこないだろう。今がうまくいっているからと言って。そこに留まっていてはこのような発想は出てこないはず。

元吉本興業の木村政雄さんも、一流の芸人であり続ける秘訣は、一度売れてもそこに留まっていないことだという。あの人なら何かやってくれるだろうという「期待させる力」は、「留まらない」ことと深い関係があると小阪さんは考えていた。あとはそのお客さんが期待に応えられるかどいかが問題だろうな。