ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

「思いつく」のは才能の問題ではなく、脳に蓄積された情報量に関係する・・・

2009年05月26日 | Weblog
「リアル仕事力」小阪祐司著より。

ビジネスにはテクニックやスキルを超えた力が必要だというのが筆者の主張だが、ここではそのうち「描く力」というものについて述べていた。描くとは具体的にわかりやすく表現するということだ。人の心を動かすことができなければ、商売、ビジネスはうまくいかない。

ここにはひとつの例があった。あるお茶店が作ったDMだった。そこには、皆様は、「もし人生最後の紅茶を飲むとしたら、この器で飲んでみたい!という器をもっていらっしゃいますか。私はもっています。・・・」とある。

そして、器の説明がされていたのだ。「同じ紅茶を入れても違う」「とても優雅な気持ちになる」ということが語られている。結果、お客さんの反応は仕入れた60客全部がほどなく完売したという。送付したのは700通で実際には、仕入れがもっとあれば売り上げはさらに大きかったのかもしれない。

説明にただ品質のよさやブランド名や価格だけ述べただけでは、こうは売れなかったであろう。また、「人生最後の紅茶を飲むとしたら」などという、こんな問いかけがなければ何も考えなかったことだろう。器に関心をもたせるための努力がうかがえる。

人によっては、これを人に自慢するための一品にしようと考えたり、自分以外の親や親しい人への贈り物と考えたのかもしれない。短くても人の心を動かせる言葉はあるものだなぁ。つまりこれが「描く力」というわけだった。コピー力だろうか。

蛇足ながら、筆者は競馬が好きらしく、名実況がレースをドラマに変えるとも述べていた。同じ野球中継もテレビよりラジオで聞いていると迫力を感じるものだ。当然ながら、アナウンサーの伝える技術(=描く力)も要求されよう。