ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

まともであることも善し悪しだ。

2008年10月13日 | Weblog
「感動をつくれますか?」久石譲著より。

久石さんはベテランの作曲家で、長年にわたって宮崎駿監督のアニメ映画作品の作曲を数多く担当している。最近では「崖の上のポニョ」もそうだった。また北野武監督映画でも作曲をしていた。それだけ信頼されるのは実にすごいことだ。

さて、そんなものづくりの人間にとっては「まとも」という言葉は恐怖の刃ともなるらしい。もし、音楽制作を頼まれた監督に、「今度の作品のテーマはこれでいきたいと思う」と言った時、「まともだね」と言われたらそれでは不十分だという意味と同じだろう。

つまり、意外性がない、クリエイティビティが乏しいと言われているのと等しいことになるのだ。普段の生活をしているなら、「まとも」であることは結構なことでもあるが、仕事によってはダメとイコールの意味に変わってしまう。

この場合の「まとも」は「ありふれていて面白みがない、誰でもそこまでは考える、作品としては価値がない、対価を払うに値しない」などを意味するのだろう。実際は、“まとも”な生活ができればいいんでしょうが、フリーターやニートと呼ばれる人たちにとっては、それ自体がかなり困難なことかもしれない。

とはいっても、こんな低迷した経済状況では、たとえ今現在まともな生活をしていても、その“まとも”な状況を継続するのさえ難しい気もしてくるが・・・