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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

朝焼け

2024年09月21日 | 日記
 5時前に目が覚めた。心身ともにスカっとした感じだったので中途半端に眠らない方がいいと思い、寝床を離れた。8月頃は5時も過ぎれば空は明るくなっていたが9月も半ばを過ぎるとまだ薄暗い。新聞にゆっくりと目を通していると夜が明けて来た。窓の外を見上げると空がオレンジ色に輝いていた。

 この夏、火の玉を連想する夕日は飽きるほど見てきたが朝焼けの見る機会はなかったので屋上に上がってみた。早起きは心にゆとりが生まれる。交野山方面から日が昇りつつあった。
  

 小倉百人一首の81番に「ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる」(後徳大寺左大臣)がaあるが、ちょうど西の空に目をやると有明の月がポッカリ浮かんでいた。
  古人が好んで詠んだ「有明の月」。何となくその気持がわかったような思いがした。百人一首には21番と31番にも「有明の月」が詠まれている。
㉑ 今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな(素性法師)
㉛ 朝ぼらけ 有明の月と みるまでに 吉野の里に 降れる白雪(坂上是則)

 この後の猛暑を一瞬忘れた早朝の景色だった。

コメント
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