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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

センニンソウ

2023年09月19日 | 日記
 「ツルが伸びすぎたり、絡まったりしているので整えてもらえないかな」と妻から声をかけられた。見るとつるを伸ばして広がっていて、白くてかわいらしい花がたくさん咲いている鉢があった。名前を尋ねると「センニンソウ」とのこと。
 
漢字では「仙人草」と書く。実にふわふわした白いひげのようなものがついているのを、仙人のひげに見立てたからだといわれている。花が終わると実ができるので楽しみにしておこう。

 見かけは可憐な花だが、毒性があるので注意が必要だと書いてあった。茎の切れ目や葉から出る白い汁は素手で触るとかぶれてしまうので、手入れの時は、かぶれないように手袋をするようにとあった。知らぬが仏。素手でツルの整理整頓をしてしまった。幸い白い汁が出ることはなかったのでセーフだった。今後気をつけよう。口に入れると胃腸炎を起こすおそれがあるともあった。

 昔から「毒と薬は表裏一体」の関係にあると言われてきた。サスペンスでお馴染みのトリカブトは漢方薬の材料としても有名。人は昔から毒がある植物を薬として利用してきた歴史がある。センニンソウもその部類に属するみたいだ。センニンソウの根は中国では「和威霊仙(ワイレイセン)」という生薬の材料になっている。ただしセンニンソウは毒性が強いため、日本では漢方薬の材料としては使われていないみたいだ。

 植物の世界は奥が深い。
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