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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「らんまん」もいよいよ大詰め

2023年09月15日 | 日記
 植物学者牧野富太郎をモデルにした朝ドラ「らんまん」も24週を終えた。朝ドラを妻と一緒にほとんど欠かさず見たのは初めてのことである。当初、1862(文久2)年に生まれ1957(昭和32)年に亡くなるまでの95年をどう描くのだろうということにも興味があった。私がはまった
岡山・大阪・京都を舞台として大正・昭和・平成・令和の四時代をラジオ英語講座とジャズと時代劇と共に生きた母娘孫三代の1925年から2025年まで100年間に渡る悲喜劇を描いた『カムカムエヴリバディ』が2年前にあったし、以前にはまった「あさが来た」も江戸末期から大正を駆け抜ける物語である。この2つの二番煎じになったらつまらないと思っていた。

 万太郎の生まれた江戸末期から物語は始まり、日露戦争で勝利をして大陸侵略への道を歩み始めた明治まで進んで来た。時代を凝縮して物語を展開したことは薄っぺらく散漫にならず良かったと思う。今週出てきた花を付けた「破竹」の標本が今後の物語の展開を暗示しているように思えた。

 言ってみれば、明治維新から日露戦争までは良くも悪くも「破竹の勢い」で近代化を進めてきたが、その後は政治や経済のひずみに社会は揺れ、加えて関東大震災を筆頭にした天災、2つの世界大戦という人災などが拍車をかける。120年に1度しか咲かない「破竹の花」は不吉なことが起きるという言い伝えがある。

 破竹の勢いのままドラマが終わればいいなと思っていたが、どうもそういう訳にはいかず、あと2週、10話でひと波乱ありそうだ。小説でもドラマでも最後にどう物語をまとめ上げるかがとても大切だと思う。これからの一話一話でどう詰めていくかちょっと楽しみ。

 先日、歴史ある大阪山草俱楽部の田部さんから妻あてに資料が送られてきた。昭和7年(1932年)1月に、大阪倶楽部(大阪山草会)会合に名誉会員として出席した牧野富太郎さんの講演に際しての希望を書かれたものだ。これまでのドラマのことを思いながら読むと味わい深いものがある。

コメント
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