素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

今日の伊藤智永さんの《時の在りか》は「原敬暗殺100年後の分配論」

2021年11月06日 | 日記
 4日の「余録」は国債による借金頼みの財源調達についてふれていて、それを受けて私も無関心ではいけないということを書いた。その「余録」の中に登場したのが原敬首相である。

 原敬とう人は、私の中では受験知識として「初の本格的政党内閣を樹立した平民宰相」ぐらいしかなかった。100年前の大正10(1921)年に、東京駅頭で中岡艮一に刺殺された。と日本史「今日は何の日」事典にはある。

 「余録」は、御厨貴さんの著書「挫折した政党政治」から引用して『初の本格的な政党内閣を率いたが、多額の借金で地方の鉄道建設を推進した。与党への利益誘導が党利党略の政争を招き、後の政党政治に《負の遺産》として引き継がれて軍部の台頭を許した』と現在の政治状況へ警鐘を鳴らしている。

 その時、原敬という人に関して浅薄な知識しか持っていないことに気付かされたが、今日の朝刊にタイミング良く伊藤智永さんが《時の在りか》で「原敬暗殺100年後の分配論」というタイトルで寄稿していた・

 原敬という人物と今に続く大きな政治の流れを知るのに大いに参考になった。人の評価というのは難しいと改めて思った。多くの人の話から多角的に見ていくことが大切かな。
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