素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「成長」と「分配」

2021年11月04日 | 日記
 今回の衆院選では各党こぞって分配政策を訴えていた。野党5党共闘が伸び悩んだ結果を見ると、財源大丈夫だろうか?という素朴な心配から冷めた気持ちで聞いていたのは私だけではなかったのではと思う。自公についても心配は同じ。公明党の山口さんは選挙演説で「バラマキ」ではない。しっかりとした財源を考えていると強調していたが、どうしても???が付いてしまう。

 今日の「余録」は国債についてである。戦後初の国債発行が決まったのが東京オリンピック後の不況に襲われた1965年だったことを初めて知った。当時の大蔵大臣は福田赳夫さんで国債は「劇薬」と呼んだという。「景気の調整に必要」ではあるが「極めて安易な財源調達手段」なので「使い方にはよほど気をつけなければならぬ」と強調したという。当時は、借金頼みの危うさは与野党が認識していた。

 それから50年余り、「劇薬」に慣れ過ぎて国と地方の借金は1200兆円と聞かされても「フ~ン」としか感じなくなってしまった。依存症状態か?

 岸田さんは、いよいよ具体的な経済対策を打ち出してくるだろう。無関心はやめようと思った。わからないなりに考えて行くことが大切だとこの選挙を通じて気づかされた。
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