素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

自分だけの時間

2021年11月08日 | 日記
コロナの感染拡大とその長期化によって生活スタイルがずい分変化した。自粛生活、リモートワークなどで生じたことへの投稿も多い。それらを読んでいると場面はさまざまだが煮つめると『自分だけの時間が持てない』ということへのストレスの増大ではなかろうか。

 気の合った仲間とのカラオケ、飲み会や食事会、趣味の旅行、気晴らしの買い物、歌、演劇などの芸術鑑賞、スポーツ観戦などなどがことごとく奪われていった。

 先日の投稿に、夫がリモートになり家で仕事をするようになって、趣味の絵画が描けない不満を吐露するものがあった。夫は自分に気を遣わずに描けば良いと言ってくれるし、物理的な時間はあるのだが『自分だけの時間』ではないと言う。そのことに没頭できるかできないかの微妙な感覚なのでわからないのは仕方がないと諦めつつ、ストレスは溜まる一方だと嘆く。

 家で仕事をするようになった男性の投稿に、通勤の行き帰りが『自分だけの時間』だったんだと気がついたというのがあった。通勤時間1時間を見込んでの早起きをしなくてもよいし、満員電車に乗る必要もないので楽なはずなのに、なぜかイライラする。なぜだろうと考えた時、家庭と職場の間に通勤という隙間がないことが原因ではないかと思ったという。この隙間の時間こそ好きな音楽に没頭できる『自分だけの時間』だったのだ。

 この話には共感できた。今の私は、ジムで過ごす時間が『自分だけの時間』かな。ロッカールームで腕時計を外し、携帯と一緒にボックスに入れた瞬間、心が軽くなる。24時間の中のわずか2時間余りだが「自分だけの時間』を持つことでリセットできるような気がする。

 携帯、スマホの普及が『自分だけの時間』を奪っているような気がする。
コメント
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