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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

寒鯉と蝋梅を撮りに

2015年01月25日 | 日記
 『日本の歳時記』(小学館)の中で、晩冬の季語〈寒鯉〉にある3人の句が好きである。
   寒鯉の一擲(いってき)したる力かな   高浜虚子
   寒鯉はしづかなるかな鰭(ひれ)を垂れ  水原秋桜子
   寒鯉の雲のごとくにしづもれる      山口青邨

 また、今日の朝刊の「くらしナビ」にロンドン在住のジャーナリストあべ菜穂子さんが『花のある風景』に蝋梅について書かれていた。それによれば蝋梅はもともと中国の「王朝の花」だった。10~13世紀に文明の中心地として繁栄していた宋王朝時代に、旧正月の頃満開になる稀有な花木としてもてはやされ、以後、長く栽培され国民に愛されてきた。イギリスに伝わったのは1766年、中部ウスター州の貴族コベントリー卿が手に入れて育てると甘い香りが評判になり各地の庭園や公園に広まった。殺風景な冬に高貴な香りを運んだ花木を歓迎し、憧れと愛しさを込めて「ウインタースイート」と名づけた。とあった。

 隣家の庭の蝋梅もロウ細工のようなつややかな淡い黄色の花びらをつけている。日本に伝来したのは江戸時代初め頃のようである。

 今日は散歩日和であったので、例年楽しみにしている蝋梅と天の川の寒鯉の写真を撮ろうと出かけた。
 
 藤が尾あたりかから星の里いわふねに向かって天の川に沿って歩いたが、寒鯉の姿を見ることはできなかった。あきらめかけていた時、市大植物園の手前で鴨のペアとともにイメージ通りの写真をおさめることができた。
 週間天気予報を見ていると「三寒四温」という言葉が浮かぶ。ひだまりで見つけたレンギョウの花に季節の移り変わりを感じた。春はもうすぐ。
 

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