素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

久しぶりにジムに行くと

2009年11月05日 | 日記
 バタバタとしていたので、ジムの方も10・29以来6日間行くことができなかった。久しぶりに行ってみると、ジャージ姿の中学生がチラホラ見えて「平日やのにな?」と一瞬いぶかったが、すぐに「ああ職場体験学習か」と思い直した。

 現場にいた頃、3回ほど取り組みの経験をしたが、事前の受け入れ事業所の確保とあいさつ回り、打ち合わせ。生徒の希望を取りながらの各事業所への配置、事前指導、事後指導と結構、時間とエネルギーを要した。

 では、学校教育の中でそれだけの価値があるか?と自問した時、私自身の答えは「ない」となる。

 この取り組みが先進的な学校で取り組み始められ、教育改革の大きな柱となるということをよく聞くようになってきた時、一番ひっかかったことは義務教育の間は、子ども達を現実の労働から解放して、閉じられた空間の中で『学ぶ』ことに没頭させることが大切ではないのかということ。

 娘二人は受け入れる側を経験しているので、中途半端な立場の中学生に対処することがどれだけ大変かということを毎年聞かされていた。返す言葉がなかった。職場選びの段階で生徒全員の希望をかなえることができない現実の中で、参加する生徒の中にも取り組みへの温度差がある。

 外からの刺激にたよるのではなく、学校という場を「学び」の場とすることに教師はエネルギーを傾倒したほうがよい。

 
コメント
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