かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

旧ヱビス湯(名古屋市中川区)

2012-10-24 | 名古屋の近代建築

下之一色の中心街本町通沿いに、すでに廃業(2003年頃)した旧ヱビス湯の建物が現在も残っています。外観は新元湯と同様の洋風銭湯ですが、とにかく建物のスケールが大きく、下之一色でも最大級の大きさの銭湯だったと思われます。

この大きなヱビス湯に、大勢の入浴客が連日訪れたわけで、漁でにぎわう当時の下之一色の様子を彷彿とさせるものがあります。もう二度と暖簾が架かることのないヱビス湯の前に立ちながら、7軒の銭湯が建ち並んでいた頃の下之一色の町を訪れ、銭湯めぐりができたらどんなに素晴らしいだろうと、かなわぬ夢に思いをはせるのでした。

2004年頃まではアールデコ風の栄湯も営業していたらしいですが、現在建物は取り壊され駐車場になっています。栄湯が営業中の頃の様子が、「レトロタウン下之一色の名古屋型銭湯」というブログに詳しいので、興味のある方はどうぞ。
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091090930684.html?_p=1 


◆旧ヱビス湯/愛知県名古屋市中川区下之一色町西ノ切57
 竣工:昭和4年(1929)
 構造:木造2階建
 撮影:2012/09/22


■もう暖簾が架かることもないヱビス湯の玄関


■右から書かれた屋号が過ぎ去った時代を語っているようです



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