土岐市の中心部と駄知町を結ぶ県道69号線の丸山橋交差点から南へ延びる道路沿いに、下見板張りの西洋館が建っています。
玄関には藤本内科医院の看板がかかっていて、建物の外観からは戦前物件(昭和初期あたりか?)の雰囲気が漂いますが、近代建築ガイドや調査報告書などには未掲載のため、建物の詳細は一切不明です。
建てられてからかなりの年数が経過していると思われますが、下見板に塗られた淡いブルーのペンキも真新しく、保存状態は非常に良好で、オーナーが大切に使われている様子が建物から伝わってきます。
土岐市には熊谷医院と森川歯科医院が現存しており、駄知町に残るこの藤本内科医院を含め、3件の戦前に建てられた医院建築が現存していることになります。
藤本内科医院は、昭和の風景が残る駄知町の街角でもひときわ目を引くレトロな洋風建築のひとつで、長年風雪に耐え地域の医療を支えてきた姿は、愛らしくも頼もしい、まさに駄知町の原風景としてこれからも人々に愛されていくことでしょう。
◆藤本内科医院/岐阜県土岐市駄知町1953-2
竣工:戦前(昭和初期?)
構造:木造2階建
撮影:2013/04/28
■建物北側正面~淡いブルーの下見板に軒下の白壁が映えます
玄関ポーチの妻壁にはハーフティンバー風に木骨を見せています
■玄関脇には旧字体の『保険医』のプレートがそのまま貼られています
■建物西側~駄知町を南北に走る幹線道路に面しています
■建物東側
■西側の道路に架かる歩道橋から撮影~建物平面はコの字型で、南側には住居スペースと思われる日本家屋が建っています
■医院は駄知町を南北に走るメインストリート沿いに位置します
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