塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り おもちゃ絵-2 教育猫のこん礼

2024-05-21 02:52:09 | ミュージアム巡り_2024
 続いて、「教育猫のこん礼」(明治41年・1908、作者不明、版元:奈良
沢健次郎)で、猫の婚礼から出産、お宮参りまで描かれている。出産で
は複数の赤ちゃんが、またお宮参りの賽銭箱には鈴がある。

 次は、「新版猫の玉のり」(明治28年・1895,梅翁画、版元:末の米次
郎)で、浅草では当時、江川一座と青木一座による玉乗り興行が演じら
れており、お互い競い合っていた。

 そして、「しんばん猫の芝居」(明治11年・1878、竹内栄久・四代歌川
国政画、版元:樋口銀太郎)と「しん板猫の大かぶき」(明治初期、信輝
画、版元:辻岡屋亀吉)で、2点ともよく似ており、舞台では「義経千本
桜」の “道行初音旅” が演じられている。これだけ似た絵で刷り上がる
ことは、当時の流行を表している。
tabashio(墨田区横川1-16-3)

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