塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 平家物語 延宝8年版 源平盛衰記

2018-11-26 05:44:16 | ミュージアム巡り_2020
 源範頼・義経の軍勢は、義仲を討ち果たした後、平家の軍勢と
も対決し、一ノ谷の決戦で戦勝を挙げる。清盛の嫡孫・維盛は出
家し、那智勝浦で入水。源平盛衰記は平家嫡流に代々受け継がれ
てきた重宝の「唐皮」「小烏」「抜丸」の伝説を語っている。
 桓武天皇の御代、帝が上人に命じて加持祈祷をさせたところ、
紫雲の中から鎧が出現。虎の皮で作られていたため「唐皮」と名
付けられ、平貞盛に下賜され秘宝として平家代々に伝えられてい
く。挿絵は鎧の唐皮が紫雲に乗って現れる様子が描かれている。

 次の挿絵は、太刀「小烏」を授ける大烏のシーン。これは桓武
天皇の御前に八尺(役240cm)もある大烏が現れ、伊勢神宮から
の授けものの太刀を落として去って行く。帝はこの太刀を小烏と
名付け貞盛に下賜されている。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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