塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 平家物語 刊年不明版

2018-11-15 05:39:15 | ミュージアム巡り_2020
 次の書は、刊年や刊行者が未詳の「平家物語」。
 江戸時代に出版された挿絵入りの本で、江戸時代前期に平家物語
の絵入り本が出版されると、読者が多くなり一般に流布していく。
 物語の冒頭部分は、清盛の栄達から始まる。ここには清盛が船で
熊野参詣に向かったところ、大きな鱸が船に飛び込んできたという
逸話が載っている。
 清盛はこれを熊野権現の御利益と考え、精進潔斎の戒を破って家
臣達に食べさせる。するとこれ以降、平家には吉事が相次ぎ、清盛
は瞬く間に太政大臣へと昇進する。
 全12冊、元老院旧蔵。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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