次の書は、刊年や刊行者が未詳の「平家物語」。
江戸時代に出版された挿絵入りの本で、江戸時代前期に平家物語
の絵入り本が出版されると、読者が多くなり一般に流布していく。
物語の冒頭部分は、清盛の栄達から始まる。ここには清盛が船で
熊野参詣に向かったところ、大きな鱸が船に飛び込んできたという
逸話が載っている。
清盛はこれを熊野権現の御利益と考え、精進潔斎の戒を破って家
臣達に食べさせる。するとこれ以降、平家には吉事が相次ぎ、清盛
は瞬く間に太政大臣へと昇進する。
全12冊、元老院旧蔵。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)
江戸時代に出版された挿絵入りの本で、江戸時代前期に平家物語
の絵入り本が出版されると、読者が多くなり一般に流布していく。
物語の冒頭部分は、清盛の栄達から始まる。ここには清盛が船で
熊野参詣に向かったところ、大きな鱸が船に飛び込んできたという
逸話が載っている。
清盛はこれを熊野権現の御利益と考え、精進潔斎の戒を破って家
臣達に食べさせる。するとこれ以降、平家には吉事が相次ぎ、清盛
は瞬く間に太政大臣へと昇進する。
全12冊、元老院旧蔵。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)