さすがに最近の多摩川はとっても寒い。
風がある日などはこたえる。
それでも、太陽が出るとあたたかい。
ほんとうに有り難いと思う。
寒さでこわばった全身の筋肉たちの力が抜けていくのが分かり、自然と口角も上がり、とても楽な気分になる。
天然の毛皮を着たあんも同じように思う、太陽がお互いに嬉しいようだ。
と言うことは辛いことは嬉しいことをより嬉しくしてくれるものであると言う意味と真実を味わっていることであろうか。
また辛いことはそれだけに特別の意味、その先の喜びを深くしてくれるものとしてあることに気付かしてくれるのだろうか。
だが、安易なポジティブ思考の者は、実は精神的に健康であまりないと言うデータもある。
それは苦しみに向き合える力がないがために、いざと言う時にあまりにも弱く、また何かを誤魔化し続けてしまうことからもそう言えよう。
一つひとつの感情を大切にし、そこから教えてもらう姿勢と態度、愛情ある思いやりも自身へも向けることが必要であろう。
そこを深くするれば、いまあることが奇跡であることを気付かせ、自ずと生きる喜びを生み出していく。
こんなに寒い冬の日であれ。
サクラが春をじっと待っているように。