隅田川は今、25日の花火の用意のため、いたるところに柵が作られている。先週の土曜は、まだおじさんたちはいつもの場所でカレーを配ることが出来た。
25はMCの施設の前で配ることにしている。その日、自分は山谷に用事があり、行くことは出来ないが、どのようになるのかは心配している。苦情などが出ないことを祈る。
毎年隅田川の花火は多くのボランティアが集まり、屋上で見ることになっていたが、今年から、それも無くなった。
MCのなかでも、いろいろと問題はある。ブラザーたちが決めたことに従わなくてはならないのが現実である。その現実を受け容れるだけである。
出会うおじさんたちと自分の間、その瞬間がすべてである。そこに限りなく思い込めて行く、ただそれだけある。
あの喋れないおじさんには二週間会えなかった。今はどこで何をしているのだろう。どうにかしているだろうか。
ナンクルナイサーおじさんには、あの日だけしか会っていない。大勢の人たちがいる場所には、やはりまだ来れないのだろうか。少しでも楽になるために酒を飲んでいるのだろうか。
二ヵ月半入院していたおじさんは、やはり、その一日だけだった。振るえる手でお弁当を食べていたその姿が脳裏に焼き付いている。あからさまに無理をして来ていた。また入院しているのだろうか。
よしこちゃんは楽しそうに男と話していた。また「きれいになったでしょ。」と笑いながら話していた。
先々週、ライオンの旅に参加したあやちゃんとちづさんを山谷に連れて行った。先週一人のおじさんがあやちゃんのことを話していた。
「あの子、医者になりたいって言っていたんだ。新聞配達までしていて、ガッツのある子だよね。ほんとにさ。」一週間前のことを思い出しては楽しそうに話していた。
あやちゃんはおじさんにそんなことを話していたのかと初めて知った。それが一人のおじさんのなかで何かを生んでいることを感じていた。
心のなかに。自分の心のなかだけではないなかにも。
25はMCの施設の前で配ることにしている。その日、自分は山谷に用事があり、行くことは出来ないが、どのようになるのかは心配している。苦情などが出ないことを祈る。
毎年隅田川の花火は多くのボランティアが集まり、屋上で見ることになっていたが、今年から、それも無くなった。
MCのなかでも、いろいろと問題はある。ブラザーたちが決めたことに従わなくてはならないのが現実である。その現実を受け容れるだけである。
出会うおじさんたちと自分の間、その瞬間がすべてである。そこに限りなく思い込めて行く、ただそれだけある。
あの喋れないおじさんには二週間会えなかった。今はどこで何をしているのだろう。どうにかしているだろうか。
ナンクルナイサーおじさんには、あの日だけしか会っていない。大勢の人たちがいる場所には、やはりまだ来れないのだろうか。少しでも楽になるために酒を飲んでいるのだろうか。
二ヵ月半入院していたおじさんは、やはり、その一日だけだった。振るえる手でお弁当を食べていたその姿が脳裏に焼き付いている。あからさまに無理をして来ていた。また入院しているのだろうか。
よしこちゃんは楽しそうに男と話していた。また「きれいになったでしょ。」と笑いながら話していた。
先々週、ライオンの旅に参加したあやちゃんとちづさんを山谷に連れて行った。先週一人のおじさんがあやちゃんのことを話していた。
「あの子、医者になりたいって言っていたんだ。新聞配達までしていて、ガッツのある子だよね。ほんとにさ。」一週間前のことを思い出しては楽しそうに話していた。
あやちゃんはおじさんにそんなことを話していたのかと初めて知った。それが一人のおじさんのなかで何かを生んでいることを感じていた。
心のなかに。自分の心のなかだけではないなかにも。