海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海で友人の墓参り

2015-03-14 | 写真日記

上海の墓は故人の写真付き

 

昨日は1996年から世話になっていた上海人の料理人で親友の墓参りに奥さんと息子の三人で、嘉定にある墓地霊園の松鶴園へ行った。本来なら清明節(毎年西暦の4月初旬の3連休)に先祖供養をするのだが、その時期は恐ろしく混雑するので早めに行ったのだ。

他の都市は知らないが、上海の墓石は故人の写真付きがスタンダード。松鶴園のゲートを入ると、まるで団地のように墓石が並んでいる。区画ごとに墓石のデザインも違うので墓を見ながら歩いていると、以外にもクリスチャンが多い事に気付く。

 

中国式に金と銀の紙で作られた紙銭(多分)を燃やす

 

何だか知らない人が見ると、リゾート地の地図のよう

 

下世話な話になるが、この墓を買った当初の2001年は16000元(約当時のレートで24万円)だったそうだが、今は10万元(約190万円)もするそうだ。今は生きるのも大変だが、死ぬのも大変な上海になってしまったようだ。

 

 

 

 

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中国人が日本で爆買いする理由

2015-03-14 | 写真日記

写真は日本でなく上海の宝山路付近

 

春節で中国人が日本で爆買する話は聞き飽きるほどのニュースになっていたが、私にはある程度理解できる。上海に住んでいると、「安心・安全・信頼・安い」を中国製で満たす買い物をするのはとても困難だからだ。

  • 安心→日本の製品は壊れにくい これは、間違いない。家電を例にあげると、中国メーカーの家電のほとんどは保証期間が過ぎるとタイマーが入っているのかと思うくらいトラブル。
  • 安全→日本は食料品や薬や化粧品なども含め相当安全度が高い。私の場合、中国国内で販売されている肉や野菜はネットで信頼できる店でしか買わない。
  • 信頼→日本では、ほとんど偽物がない。こちらでは、現金も含め本物があれば必ず偽物があると思ってよい。  
  • 安い→中国でMade in Chinaの日本製品を買うより、日本でMade in Chinaの製品を買う方が相当安い。今は円安の影響も少なからずあるが、日本の生鮮食品などは日本の方が驚くほど安い。これは衣類も同じ。

では、この四つをクリアーした物が中国で作れないのかというと、作れないことはないが相当ハードルが高いと思ってよい。こちらのローカルの工場全部ではないが、これは経営者やワーカーの人的資質が最大のハードルだろう。中国の工場へ行って製造過程を見ていると、まずゲージ(機械加工時の測定基準となる)の扱いが雑すぎるので、最初の基準が狂っている場合が多い。その他、言いたいことは山ほどあるが過去にも言ってきたし長文になるのでやめておく。

数日前に春節休みで東京に行った中国人と上海で会って飯を食ったのだが、日本での食事や衣類や家電も含め、ほとんどの物が何で上海より安いんだ攻撃を延々と受けた。そして、その中の一人は日本円で約100万円使ったと聞き、私は脳震盪を起こしそうになったのだ。

私の今回の帰国時に、何処へ行っても中国人だらけだったのは私も驚いたが、中国人相手に商売をしている人達やデパートなど相当潤ったはずだ。ただ、中国人の気質やものの考え方を日本人が理解していない人が多いのでトラブルにも多かったようだが、日本の売主自身が海外へ行って買い物をした経験があれば、おのずとアイデアや答えが出ると思うんだけどね。例えば、彼らは電卓を片手に買い物をしている訳だから、日本円の価格の横に当日の中国元レートで価格を同時表示するとかね。それと、海外に行く中国人の100%がスマホ使用者なので、Wechat(中国の標準チャットアプリ)を使うのも良い。中国語が出来なくても美味しそうな食品画像と値段と住所を入れるだけで彼らはスマホを活用して来てくれるでしょう。中国人旅行者でスマホが使えない人は皆無ですから。

まぁ、しばらくは日本行きの旅行ブームは続くと思うので、観光客相手に商売をしている人は頭を使ってもう一工夫すると口コミが広がって、黙ってても客が来る店になるかも知れないよ。

 

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