今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

エヴァの震える朝

2022年04月05日 | 「本」のひきだし

ブクログより



15歳の誕生日の朝、エヴァは隠れ家に踏み込んできたゲシュタポに逮捕されました。
父と兄、母とエヴァと家族分かれて隠れ家を何度も変えて逃れていましたが、匿っていた人による密告とされています。
かくまう人たちも命がけで、度重なるゲシュタポの踏み込みなどで疲弊していたのです。

アウシュビッツに送られておよそ8か月後、母親とともに奇跡的に生還を果たした物語です。
本当に、一つ一つ運命としか言いようのない偶然で命をつないできたと言える出来事ばかりです。
残念ながら父と兄の生還は叶いませんでした。
解放されたときに、アンネフランクの父と出会い、その後エヴァの母と結婚し、エヴァとアンネフランクは義姉妹となりました。
性善説を言っていたアンネを、「凄惨極まる収容生活を経験していないから言えること」と言っています(エヴァだったか誰だったか)
アンネとその姉は、腸チフスで亡くなっています。
性善説も肯定したいですが、それを批判する収容生活経験者の言葉も重いです。


エヴァの震える朝 / エヴァ・シュロス





藤原某所のセツブンソウ



いなべ梅林公園 藤原岳をバックに。



いづれも3月16日。  相変わらず時期外れで恐縮です。



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