ブクログより
久しぶりの宮本作品、またしても上下巻の長編。
今回は、舞台は富山や京都らしい、いいですね。
しかしいきなりのミステリー、主人公は誰なのかな?この小説。
カガワサイクルという自転車メーカーの社長が九州に出張に行くと家族に言い置いて、富山のある駅で倒れ亡くなってしまった。
宮本さんに限りこういう題材は無いだろうと思っていたのに、社長は家族を欺いていたのですね。
それが発端で、するするといろんな人たちのつながりが出てくる出てくる・・・
こうも人の縁というものは不思議に鮮やかにつながっていくのか。
しかし不倫というものはどんな理由があれ正当化できる物ではないし、必ず不幸な人間を作るものだし、そこの点を曖昧にして、話を進めていくやり方に宮本さんらしからぬものを感じて、どうも話にのめり込めなかったのです。
人の縁というものを描くためには必要なテーマだったのでしょうか。
田園発港行き自転車 上・下 / 宮本輝
☆☆☆
お盆って考えてみたらとっても暇です。
しょうらいさんのお世話をするだけでよいのです。灯を絶やさぬようにと食事の用意です。
でも家を留守にすることはいけないのです、寂しがり屋なのかな・・・
今朝は6時からお坊さんのお参りがあり、昨夜は火の番で寝不足、ですから昼寝はいくらしてもいいのです。
しょうらいさん、朝食です。
6時のお参りに間に合うよう5時に起きて作りました。