フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

愛ってもっと斬新

2013-11-16 19:02:02 | ハロプロ(℃)



 少し前に℃-uteの新曲が両A面シングルとして発売されるという事で、そのひとつであるこの曲のMVがYou Tubeで公開された時に、なぜだか「今すぐ見なくては」という不思議な使命感を感じた。そして、再生してみると、なかなか良い。音が特にいいなと感じ、その作りこみ具合に「久々にすぐ欲しくなった℃新曲」という感想を持った。
 でも、一夜過ぎて冷静になって振り返ると、「またこういう路線なんだな」という諦めにも似たため息をもらしている自分もいた。曲は悪くはない。メンバーもいい感じでカッコ良く歌い踊っている。だからこそ勿体無いと思ってしまうのは贅沢な悩みなのだろうか。

 ℃-uteは他のハロプログループと比べると個のキャラ立ちという点では少し弱く、それゆえにか初期の頃から曲はインパクトよりもサウンドとリリックのまとまり具合を重視して作っているようにも思えた。そういう意味ではアルバム内の曲のバラエティ度では娘。やベリに負ける。でも、トータルで曲がひとかたまりになって響いてくる心地よさがあった。平たく言うなら、℃のアルバムは他グループほど聴いていて疲れない安定の耳馴染みとでも言うべきか。
 そういう℃-uteだから、シングルの曲調も単発での面白さよりも、その時代時代の流れで似た曲調で続けて出してくるのは必然なのであり、今はこういう路線なのである。そういう理屈なのだろう。そう割り切ることにしよう。何よりも、今の路線を支持する人が多いようであるから、商売としても間違っていない。

 大手というかメジャーで音楽を歌っていくという事はとても繊細なので、面白そうだからという理由で方向性は決められないし、数をこなしていく事を求められる以上は冒険するにも限界がある。これはアイドルも他の音楽ジャンルでも同じ。作り手はさぞ頭の痛い事かと思う。歌わせたい曲を自由に作れたらなんと楽しい事かと。
 この曲を聴きながらサビのフレーズから、「アイドルってもっと斬新」という裏メッセージを勝手に感じ、それを拠り所として聴き直す事で力を持つ者の喜びと悲しみ、選ばれし者の背負う看板の重さに想いを馳せながら、彼女達の未来に幸あれと祈りを贈るのでありました。
 ただ、改めて言うまでもなく、この曲そのものはとても良いクオリティで作られ、その期待にメンバーがしっかりと応えているプロな作品であることは疑う余地はない。


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