今から六年前の夏。矢口真里さんのラジオで矢口リーダー率いる新ユニットのデビュー曲が公開されました。キッズのユニットという事で、「ミニモニ。みたいなユニットなんだろうなあ」と正直あまり期待していなかった自分に、そのデビュー曲は大きなインパクトを与えたのでした。
行くZYX! FLY HIGH ZYX
ミニモニ。みたいだろうと思われた曲は、まるで「太陽とシスコムーン」を思わせるアッパー(笑)なダンスチューンだったのです。矢口さんも曲を貰うまではミニモニ。路線だと予想していたと、ラジオで驚きを語っていました。自分は、小学生に「六本木 賑わう日曜日~」で始まるマセた歌詞を歌わせる意味について、首をかしげながらも、体はリズムを刻んでいました。
そして、公開されたPVや、ハロモニでの歌っている映像を見た自分は、これから始まるキッズの波を感じながら、CDが発売されるとともに店へ急ぎました。
音楽番組「FUN」に出演した時の映像
http://www.youtube.com/watch?v=kC3qj3EvtNU&fmt=18
この曲は「FUN」や「うたばん」など音楽番組でも歌われました。当時のうたばんはハロプロにまだ力を入れてくれていましたから、企画コーナーまでありました。それを見て、キッズの顔と名前が全員一致しない自分の記憶に、一人の女の子がインプットされました。その名は「嗣永桃子」。
涼しげな視線をカメラに送る彼女の表情の裏に潜む強い意思がチラリ。この子は一体何を考え、何をしようとしているのか? まだ小指が立っていない頃の桃子は、強い視線が印象的な不思議な少女だったのでした。色に例えるなら、ピンクではなく銀色。
銀色の少女の近くには、色黒で長身の女の子が目立っています。その子の名前が「梅田えりか」という事は知識として知っていました。つまり、個性が既にあったメンバー。
オリエンタルな顔立ちに優しい瞳。長い手足をしなやかに動かしながら、梅田えりかちゃんは踊ります。この子は逸材かもしれないと感じつつ、でもハロプロの色ではない事も既に感じていました。そんな彼女の色は、例えるなら黄色ではなくシャンパンゴールド。
そんな金と銀(ポケモンみたいだけれど)のキッズを注目しながら、デビュー曲のPVを何度かリピートした。当時の娘。ヲタは、キッズに注目する事は道を外れた人みたいに見ている風潮があり、実際小学生の女の子アイドルを真剣に応援するのは抵抗があった。
なので、自分は控えめに心の奥で「嗣永って子は将来性あるな」と赤丸チェックをして、まったりとZYXを見守っていました。
ZYXは二枚のシングルを出したあとは自然消滅して、キッズ=Berryz工房みたいな流れになっていきます。Berryz工房にはZYXから選ばれたメンバーが二人いました。清水佐紀ちゃんと嗣永桃子ちゃん。自分が赤丸を付けていた子がBerryz工房に加入したのです。
しかし、自分がBerryz工房のCDを買うようになるまでには、デビューから半年以上の時間を費やしました。そこにZYXの面影がないからと思っていたのでしょう。
ZYXとBerryz工房は勿論別物。それを理解した上で、ZYXのCDはすぐに買った自分がBerryz工房はなかなか買わなかった。ZYXの面影は、金色イメージだった梅さん、セカンドシングルで白い妖精に見えためぐが居る、当時の通称「非ベリ」(ある意味辱称と言えたので、自分はこの呼び名がキライだった)に託す事にしました。自分が℃-uteを応援していく原点が、ZYXの面影を追う事だったのかもしれません。
時は流れて、2009年9月10日。ライブの一曲目に聞こえてきたのは「行くZYX! FLY HIGH」のイントロ。勿論、そこに居るのは℃-ute。でも、ステージを見ても不思議と違和感がない。
その時初めて気づいたのでした。この曲は梅田えりかの曲であると。ZYXの面影を追うという事は、あの頃の梅田えりかを探すという事。ステージには、成長した梅田えりかさんが立っていた。やっと答えを見つけられたような気持ちになるのでした。
行くZYX! FLY HIGH / ZYX (2003/8/6発売)
作詞・作曲:つんく 編曲:河野伸
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ZYX、懐かしいですね。復活ZYXにキャプテンがいなかったのに物凄くガッカリしたのですが、ZYXがデビューした当初、私ははやぐヲタでして。あくまで矢口さんありきでCDを買ったのですが、15人もいるハロプロキッズから5人選抜されて、それならばこの5人の顔と名前を覚えてみようかと、そう思ったのがキッズに興味を持ったきっかけでした。
大人びた梅さん、強烈な存在感を放っていためぐ、そして1人変わった歌声だった桃子・・ここまではよかったのです。が・・X担当の2人の区別がなかなかつかなくて、苦労しました。それが今ではそれぞれユニットを率いている訳ですから、驚きですね。
矢口さんがああいうやめ方をしなければ、続いていたのか、やはりキッズの顔見世だからBerryz工房がデビューしたらおしまいだったのか・・。できれば続いて欲しかったユニットでしたね。
うたばん(記憶が確かなら)では天使がハッピーをぬっち いやリスペクトしましたね
「行くZYX」が梅さんの歌かどうかはわかりませんが「白いTOKYO」はめーぐるの歌でしたね
懐かしいですね、ZYX。当時ファンでは無かったしキッズはマイマイとみやびーしか知らなかったので丸っきりやぐっちゃんしか見ていませんでした(汗
あの時はメンバー、いい意味で皆ギラギラしていました。緊張とか負けられないという気持ちがあったと思います。今は落ち着いてますます綺麗になったメンバーたちですが あのギラギラ感が無くなってしまったののは惜しいなと思っています。
めぐ、舞美、梅さんがすでに在籍しているところが今から思えばZYXはC゜-uteの前身だったように思います。曲も今のC゜-uteのイメージに合ってる感じがしますし。
この後ベリーズが結成されるわけですが。でももしそこでC゜-uteのほうが先にデビューしていたらどうだったでしょうか?
そんな事を考えさせられる一曲ですね。
私のブログへのコメント、感謝いたします。
(管理人さんのブログを手本に日々精進いたします)
また、ブックマークの件、ありがとうございます。相互リンクよろしくお願いします。
ZYXの梅さんはまさにゴールドですね。この頃の梅さんには(長身が好きな私)、驚愕に近い感動を覚えていました。(舞美が今のように美しくなる事は想像していなかった記憶があります)
そして、この楽曲の個性はあの年齢の少女達が奏でるものとしてはまたまた驚愕です。
先日の910の日、ライブ前に私の友人が何回も「行くZYX! FLY HIGH 」を横で歌っていたので、「うるさいな!!」と怒鳴っていると、いきなり1曲目がこの曲!!(友人は大興奮でした 笑)
金色に輝く梅さん。初デートの日が昨日のようです・・・。
今度は違った色の”梅田えりか”と出会える日を楽しみにしています。
>unyokoさん
こんばんは。復活ZYXはちょっとメンバーでガクってなりましたね。めぐ以外のメンバーを集めてプラスアルファならわかるのですが。
自分も当時は顔と名前を知っているキッズメンは、梨沙子、雅、茉麻、マイマイくらいでしたので、ZYXは入口と言えました。みんな予想以上に出来る子達で、まさに選ばれたメンバーなんだなと思ったものです。
グループ自体は、やぐ問題がなくてもベリがスタートした時点で役目を終えていたと見るのが流れでしょうかね。もっと見ていたいZYXでした。
>捨てペンギンさん
白いTOKYOは言わずもがなですよ。めぐぅ…。
桃子のうたばん、記憶にあります。さて、DVD-Rを見て確認するかと思いましたが、探すのが面倒で断念。せっかく録画しておいても、これでは意味なしですね(苦笑)。
>Jasmine029さん
こんばんは。やはり雅とマイマイは覚えますよね。特徴あり過ぎでした。
当時のZYXは目立ちたい!という新鮮なライバル意識が現れていましたね。この頃の気持ちも大事にしてほしいものです。初心忘れるべからず。
>ベリこはキューさん
めぐはオーラがありましたね。セクシーオトナジャンでうたばん出た時もミキティより目立っていましたからね。
ZYXは℃-uteを作る上での実験だったのかもしれません。曲もそうですが、こういうグループがどこまで支持されるかの実験。
℃が先にデビューは、マイマイやちっさーやなっきぃが子供過ぎて無理でしたね。仮にデビューしていたら、その点でダメだったと思います。
>ガコちゃんさん
こちらこそありがとうございます。梅さんの輝きは充分過ぎるほど個性的でした。事務所は何故、めぐ引退の後のポジションに梅さんを抜擢しなかったのか不思議です。
舞美は自分も当時は注目していなくて、スポフェスからですね。推しになったのは2005年からですが。
梅さん、卒業のステージではどんな顔で立っているのか。ちょっとドキドキします。