道重さゆみ、モーニング娘。メンバーとして最後のミュージックステーション出演。尺が短いという意見もあるようでしたが、私は十分楽しめました。一時期の状態を思えば、ゴールデンタイムの音楽番組に出られるだけでも御の字なのかもしれませんから、それを思えば今の状況がとても尊い。しかも、さゆ娘。としてのラスト出演なのだから。でも、そういう感傷ムードに流されない内容だったのがまた良かった。
EDM路線を方向づけた「One・Two・Three」と新曲「TIKI BUN」を絡めたメドレーという選曲にも意味を感じたし、何よりメンバーの表情がとても良かった。自信に溢れた表情でした。
時々、プラチナ期の頃を思い出す事があります。思い出した時にふと思うのは、歌っている時はともかく、トークの時なと皆どこか心が縮こまっているような、そんな表情に見えたものです。そういう空気って観てる側に伝わる。ファンなら見守るような視線だから良いものの、ファンではない人達にしてみれば、そういう縮こまった態度を見て華がないなと感じるでしょうから、今のモーニング娘。のハートはとても良いと思っています。私はプラチナ期のステージをもう一度味わってみたいと考えるくらいの思い入れのある者ですが、テレビに於けるパフォーマンスは断然今の方が素晴らしいと思っています。
来年からのモーニング娘。は誰がエースとかセンターとか関係なく、キャリアの長さも関係なく、みんなが自分の良さを素直にアピール出来るグループであってほしく思います。そんな願望が実際のものとなる手応えのあるミュージックステーション出演でした。これを、さゆラスト出演で出来ている事が素晴らしく思えるのです。
モーニング娘。'14 『TIKI BUN』(Promotion Ver.)
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それを受け入れ、立ち向かう意志をはっきりと対外的に示したのが道重さんだと思います。「私たちは今負けている、でも諦めてはいない」ということをファンにも伝えてくれたことで、戦い方が広がった気がします。
彼女を加入当時から見てきて、ラストシングルがTIKI BUNというのは、とてもドラマティックで、サビを聴く度グッと来るものがあります。
なるほど。受け入れて、そこから歩き出しているところが、さゆの強さなんだなと思わされました。さゆはアイドル好きで、他のアイドルの事もよく知っているからこそ、娘。が置かれている立ち位置を理解して、どうすれば逆襲出来るかを理性的に考えていたのだろうなと、今は思います。
彼女は決して才能には恵まれなかったと思うのですが、持っている心がとても素晴らしかった。だから(同業者も含めて)これだけたくさんの人を魅了したのだなと思います。さゆリーダー最高です。