アイドルグループを離れた者の末路は決して綺麗な話ばかりではない。芸能界という世界の本質的なものが作用して、再び集まり昔と同じように笑いあう事が出来なくなる事が多い。
アイドリング!!!一期生が五年前に「再会の日」と設定していた2013年1月18日に本当に全員が集結した。CSでの冠番組での企画として実現した。基本はバラエティであり、メンバーにアイドルらしくない仕打ちも行ない、それで笑いをとってきたアイドリング!!!が、ちゃんと五年前の約束を実行して、それを生放送で見せたのだ。
しかし、この企画の予告には出演する一期生は8人である事がアナウンスされていた。一期生は本当は9人である。「この9人に出会えた事が宝物」という名言の通り9人なのである。
なぜ全員揃わないのかはアイドリング!!!を応援している者は皆理解していた。だからこそ、やるせない気持ちとともに、「芸能界という世界の本質的なものが作用して、再び集まり昔と同じように笑いあう事が出来ない」事を哀しんだ。
しかし、スタッフは水面下ではきちんと動いていたのだ。番組に「来ないと思われていた人」が現れたのだ。
アイドルグループを去った者が、そのアイドルグループの看板の下に再び全員が集まる事は難しい。それはマイナーもメジャーも同じ。ハロプロヲタの人も、AKBヲタの人も、ももクロヲタの人も、それは痛感している。
アイドリング!!!は全員集まった。今も一期生全員が強い絆と友情に結ばれている事が、決して「アイドルの使う社交辞令」ではない事を証明してみせた記念日として刻まれた。
今度の「約束の日」は10年後だそうだ。彼女達なら、きっと実現するだろう。
だいじなもの
メンバーによる作詞曲。1stアルバムの一番最後に収録されている。ひとりひとりの「だいじなもの」を強く優しい言葉で綴り歌っている。