フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

久住小春卒業から始まる新しい道

2009-09-20 11:02:32 | ハロプロ(娘。)
 昨日の小春卒業のニュースはビックリで、あまりに突然で、もう少し考えをまとめてから記事にしたいと思っています。発表が急だったからと、こちらも焦って見解を書く必要はないかなとも思いました。

 そんな訳で、今回はモーニング娘。のメンバー入れ替え制度に目を向けてみる事にしました。

 ご存知のとおり、モーニング娘。は昔からメンバーチェンジを繰り返して今に至ります。初代メンバー中澤裕子、石黒彩、飯田圭織、安倍なつみ、福田明日香に始まり、八期メンバーの光井愛佳、ジュンジュン、リンリンまで、今までモーニング娘。に在籍したメンバーは25人。彼女たちは「選ばれし者」であり、どんな一流大学学部よりも狭き門をくぐり抜けて来たアイドルの勝ち組と言える存在。
 そういうプライドがありますから、入ってすぐ辞めた子がいないというのも特筆に値します。ハロプロのシステムがしっかりしている事の証明にもなりますが、選ばれた子は相当な覚悟を持って入って来るし、相当な覚悟を持っていない子は合格させないのでしょう。
 これは、不合格だったメンバーに相当な覚悟がなかったという意味ではありません。

 モーニング娘。に入って来た時に胸に秘めた志は一人一人違う事と思います。モーニング娘。で有名になって将来はソロでもいいし、モーニング娘。のメンバーとして活躍したいでもいい。
 私は、せっかく入れ替え制度を実施しているのなら、前者のタイプを多めに採るべきだと思っています。勿論、モーニング娘。を愛し、モーニング娘。として自らのアイドル生命を全うしたいという子もいて欲しいし、そういう子も中には必要。言い方は悪いかもしれませんが、そういう考えを持っている子なら、縁の下の力持ちにもなれる。グループというのはスポーツでもそうですが、自らの個よりも集団のまとまりを大事にする人が居ないといけないから、そのような子も必要なのです。今、読んでいて「ああ、あの子の事だな」と皆さんが思い浮かべている子。私はその子を一推しにしていませんが、一番辞めて欲しくないメンバーでもあります。グループを愛する子の存在感はとても大きい。

 やがてはソロになりたいと目標設定しているようなメンバーは、大抵は歴代でエースとなってきました。彼女たちは決してモーニング娘。を軽く考えていた訳ではなく、個を高める事によって、そのパワーとスキルがグループを輝かせる事に気付いているメンバーです。
 個を輝かせるメンバー、グループを支えるメンバー、モーニング娘。のメンバー構成は代々よく出来ています。だからこそ、その看板が長く続いているのでしょう。

 さて、久住小春ちゃんはどちらのタイプだったのだろう?

 モーニング娘。の歴史を振り返って見ても、一人で新加入してきたメンバーは、圧倒的な存在感を持って加入してきた後藤真希さんと、つんくPにミラクルと評され加入してきた久住小春ちゃんだけです。
 つまり、小春はそれだけの素材。エース級です。

 ところが、そんな小春がモーニング娘。でエースとなる日はとうとう来なかった。思い出してみてください。小春が活躍したシーン。その多くはモーニング娘。の久住小春ではなく、月島きらりの久住小春です。
 きら☆レボを、月島きらりをやってきた小春の三年間は、彼女の自我にどんな影響を与えたのでしょうか?

 私は、昨年11月のきらりん☆レボリューションコンサートを観に行って、久しぶりに見た「子供の多い現場」に懐かしさと未来を感じました。一日に三回公演した内の二回がファミリー限定公演なんて、きら☆レボだから出来た事で、今のハロプロには誰も出来ません。
 だからこそ、そんなパワーを持っている小春には、もうグループという枠組みは窮屈なのではないか? あの日、コンサートを観て以来、そう感じながらモーニング娘。の久住小春を見てきました。
 そう思いながらも、良い意味で異端な、まるでグループの中にソロアイドルがいるような存在感の小春を巧く生かす事で、新しいモーニング娘。も作れそうな予感もしていました。

 どちらを選択するのかは我々ではなく、プロデューサーなり事務所であり、そして本人です。久住小春は「ソロ」こそが自分の居場所であると関係者も本人も決定させたのなら、それが現在の正解なのでしょう。

 ここからは、入れ替え制度があるモーニング娘。のメリット全開です。これを機にグループの色を大きく変える事に着手するタイミングかもしれません。
 今いるメンバーは大きすぎる壁ではない。八期の前列抜擢、新メンバー加入など、転換期に来ているのかもしれません。一つ思いきった施策を見てみたい気もします。それこそが、メンバーチェンジを正攻法にしてきたモーニング娘。の真骨頂ではないかと思います。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする