人という者はショックな出来事があると記憶が飛ぶらしい。らしいというのは、そういう経験がないほど記憶力に多少の自信があるからですが、あまり日にちが経ち過ぎると、更にショックな出来事が訪れて記憶が弾け飛んでしまいそうなので、記憶のしっかりしているうちに今回の記事は安倍なつみさんコンサートの話題。梅さん卒業発表の日に行われました。
・バックバンド
なっちのコンサートにはバンドさんが付いています。東京公演ではスペシャルという事でバンドさんの人数が、ツアー時通常の3人から途中曲で7人に増えました。なっちがバンドメンバーを紹介する時は、ただ名前を紹介するだけではなく、最近のエピソードなども添えています。
パーカッションが女性の方なのですが、バンドのオジサマからユンケルを勧められていたとか、ちょっとした小話を挟めるなっちの姿を見ていると、なっちもバンドの一員なんだなと思います。
いっそのこと、バンド名も付けて「安倍なつみ&○○」みたいなアーティスト名でツアーしても良いのでは?と思えるほどアットホーム。親子の会話みたいな微笑ましさに溢れたバンドさん達とのトークは、観ているこちらもニコニコしてしまう魔法の団らんタイム。
・トーク
安倍なつみコンサートの楽しみの一つ、それがなっちトーク。
なっちは昔からそうですが、話ながら笑ってしまう人。オチを先に思い浮かべて自分にウケちゃうタイプ。
笑いながら、「バスに乗っていたら運転手さんが変でね(笑)。」と話す姿はスマイルのコンボ攻撃。
オチを聞いてしまうと、何故そこまで笑えるんだろう?と思えるけれど、それはそれでいいのです。それがいいのです。
オチは、「ハイテンションでバス停名を告げていた運転手が、突然テンション下がりぎみになり、終点近くになったら、次は権之助坂~みたいな感じでまた元気になった」という話。
なあんだとガッカリしました?これを、あのなっちスマイルで話しているところを想像してみてください。楽しそうですよね(笑)。
なっちトークは魔法の天然添加物。病みつき注意。
ていうか、なっちはバス通勤なのかと、そっちに驚き。最近、路線バスに乗るのが好きだそうです。自分と気が合いそうだ(苦笑)。権之助坂と言えば目黒通り。昔、権之助坂を通勤で毎日歩いていた自分は更に親近感。
・歌
なっちは相変わらず優しい歌声を力強く聴かせてくれました。力強さは、舞台経験の賜物であると確信しています。
「安倍さんは表現力豊かで尊敬しています。安倍さんみたいな表現力のある女性になりたいです。(鈴木愛理)」
自分は、なっちの歌が良いなあと思える瞬間は二つあって、一つは「歌で演技を感じる時」。愛理が憧れる「表現者安倍なつみ」を感じる瞬間は、歌の世界に入り込んだなっちが、歌の中の主人公と同化した時。その一瞬にゾクゾクするのです。
そして、もう一つが「歌声に感じる憂い」。明るい歌でも、悲しい歌でも、なっちの歌声には独特の憂いがあるのです。笑顔とのギャップにソワソワするのです。
・微風と空
オープニングを飾った「微風」。一番が終わるだけで場内拍手。この曲は、そんな会場の一体感以上に、ヴァイオリンとなっちボーカルの繊細なハーモニーが一番の見所。その音色は、大きすぎず、小さすぎず、まさに微風。
エンディングの「空 LIFE GOES ON」。これを観たくて観に行ったと言っても過言ではない、自分自身にはハイライトシーン。
~離ればなれになれど空は続いてる 回り道、寄り道、全てを繋ぐこの道~
コンサート中にネットやったりする事は当然ないので、梅さん卒業の事は後から知ったわけだけれど、まるでこの日のための歌に思えた。そして、いつもの言葉が頭に浮かぶのでした。
なっち ありがとう!
微風
http://www.youtube.com/watch?v=9RB55JiqsU8&fmt=18
空 LIFE GOES ON
セットリスト
01.微風
02.甘すぎた果実
- MC -
03.ちょっとずつね。
04.スイートホリック
- MC -
05.森へ帰ろう (2008/山本コータロー&ほぼウィークエンドのカバー)
- MC -
06.やんなっちゃう
07.小説の中の二人
08.息を重ねましょう
instrumental (バンド演奏、衣装チェンジ)
09.くちびるで止めて
- MC -
10.だって生きてかなくちゃ
11.ザ・ストレス
12.OLの事情
- MC -
13.さよならさえ言えぬまま
14.夕暮れ作戦会議
15.大人へのエレベーター
encore
16.あなた色
- MC -
17.恋にジェラシー申し上げます
18.空 LIFE GOES ON