二年半ほど前に、石川梨華・藤本美貴主演による「17歳~旅立ちのふたり~」という映画が上映された事を憶えていますか?
その映画の初めの方のシーンに、ミキティと少年が川原で出会い「まだこのような場所が残っているんだね」というセリフを口にしたものがある。その場所とは、横浜の鶴見川河口付近の干潟であった。
あった、と過去形になってしまった場所だ。この前の日曜日に、サイクリングがてら行ってきました。
二年ほど前に、ここに来て写真を撮った。その時には、ペンタックスの一眼レフを持った女性が干潟の水面を熱心に撮影し、その近くを地元の子供が遊んでいるというのどかな光景が展開されていた。しかし、それから二年後の現在は干潟はなくなり、「このような場所が~」と映画に紹介された川原は、どこにでもあるような護岸された小さな土手に変わり果てていた。
川原にいくつかあった漁船と番屋はなくなり、階段状に作られた人工の土手では、地元の老人がぼんやりと川面を眺めていた。
思えば、二年という月日の流れは、鶴見川の土手だけでなく、ハロプロの情景も変えた。二年前と言えば、ベリがデビュー目前だった。なっちが娘。を卒業したのも二年前だ。
あの頃はまさかその後、娘。のリーダーが立て続けに代わり、一年ちょっと後に吉がリーダーになっているとは思いもよらなかった。二年前に娘。のメンバーで今はいないのは、飯田さん、なっち、四位ちゃん、石川さん、のんちゃん、ぼんさん、六人にもなるのだから無理もないか。
そして、二年後の2008年。ハロプロは、娘。は、どうなっているんでしょうかね?もう過去の存在になっているかもしれませんね。どんなに繁栄したものでも「永遠の繁栄」なんてないのですから。
空が曇り始めた日曜の午後。二年という月日を噛みしめながら、少し悔しい気持ちで二年前と同じように、川原を撮影しました。
今日のBGM センチメンタル南向き / タンポポ (アルバム「TANPOPO 1」収録。メインボーカル/矢口真里~今日から23歳~)