フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

四国ノスタルジア

2005-10-24 23:18:53 | 町と旅

 昨日(10/23)、2ちゃんの国内サッカー板に変なスレが浮上した。どうせネタスレだろうとスルーしようとしたら、どうやらマジネタらしいので食いついてしまった。そのネタとは「カマタマーレ讃岐」誕生!という話題である。
 簡単に言うと、サッカー四国リーグで活動する高松FCというチームがJリーグ目指してプロ化する事になり、この度チーム名が上記のものに決まったという話である。それにしても、狙いすぎなネーミングに脱力感をおぼえた。「釜玉うどん」からきた名前である事は言うまでもない。

 四国出身のハロメンって、前田有紀くらいしか思いつかなくて、つんくファミリー的に枠を広げればソニンちゃんが浮かぶ。二人とも高知県出身だ。私はEE JUMP以来、密かにソニンちゃんを応援している。密かと言ってもコソコソ応援している訳ではなく、ライブなどには行かない程度のスタンスという意味である。
 最近彼女を以前ほどテレビで見かけなくなったと感じているのだけど、元気なのかな。もうひと花もふた花も咲かせてほしいと思う。

 そしてハロプロ界唯一の演歌歌手、前田のゆきどん。なぜか歌の舞台は東京ものばかりだったりするけど、四国の歌も歌ってほしい。でも一般的には四国ってマイナーというイメージなのかな?国内旅行のガイドブックで一番売れないのは四国だと聞いた事がある。

 四国って、交通の便があまり良くないせいか、団体旅行向けでないようだし、いくつかある有名観光地もどちらかと言えば地味な印象を与えているのだろう。でも、自分はそんな四国が結構好きだったりする。で、少し昔話。


 11年前、四国をあちこち廻る旅をした事がある。ある日、徳島県の南の外れにある宍喰という海沿いの町に泊まった。プロゴルファーのジャンボ尾崎の出身地だという事を後日知ったその小さな町は、細い路地みたいな道に小さな商店街があるくらいの静かな町だった。
 公営の温泉宿舎を見つけ泊まった私は、徳島名物かぼすの果実酒を飲んだ夕食後に、宿舎の目の前にある海岸を歩いた。海沿いの国道は通り過ぎる車も少なく、砂浜では花火を楽しむ家族連れの声が聞こえたが、辺り一面真っ暗で姿は見えず花火の火だけが浮かびあがっていた。暗闇の世界でふと夜空を見上げると、数えるのが大変なほどの星が空に輝いていた。

 8年前、高知県の須崎というカツオ漁で有名な港町に泊まった。昭和の匂いを漂わせる商店街には、CDよりもレコードやカセットテープばかりが陳列された文字通り「レコード屋」があった。商店街のはずれにある銭湯に入った。古びた建物の中には何十年も通い続けている人達の温もりがあった。
 商店街からはずれた家並みの間から、突然現れた細いレールの単線の踏切が、高松と高知を結ぶ本線の踏切であると気付くのに何十秒かを費やした。そして、泊まったホテルは、ワンルームマンションを手直しして商いを始めたとしか思えないような建物で、エレベーターホール前の管理人室のようなフロントで鍵を受け取り部屋に入ると、ホテルの部屋というより誰かの家にお邪魔したような居心地を感じた。

 ゆきどんには、そんなアナクロ的な世界の曲が合いそうな気がずっとしている。西新宿で出会った人の事を唄うより、裏道の踏切で出会った人と大正建築の洋食屋(高知市内にあって、建物の味わいだけでなく味の方も美味しい店だった)で再会する歌とか唄ってほしい。ローカル過ぎる?マイナー過ぎる?四国の受難はまだまだ続く。

 今回のBGM: 群青日和 / 東京事変


 

コメント
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