闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

経営者の悩み(事業計画書編)

2007年01月10日 22時40分55秒 | Weblog
今日は少し早めの登場です。

現在、来期の事業計画書を作成していますが、いろいろ悩んでいます。

一番は「ホワイトカラーエグゼンプション」が導入されるかどうか。
その結果次第で、うちの会社も年俸制に移行するかどうかがかかっています。
経費を予測する上で、月給制と年俸制ではかなり差が出るからです。
甘い見方をすれば導入見送りと予想していますが、強硬派も居ますからね。
ソフト開発会社の経費は殆どが人件費、だからこの問題は以外に大きい。

二番目は、新事業の動向予測。
こちらは人の配置という意味で予測が難しいです。
事業が立ち上がらない場合、事業が立ち上がっても補助金が下りない場合、
補助金が下りても予測を大幅に下回る場合、満額補助金が下りる場合
それぞれの場合に応じて、割り当てられる人数にかなりの差が出てきます。
事によると、アウトソーシングしなければならない事も考えられます。

三番目は、これは毎年悩んでいますが、景気動向ですね。
完全に自社製品だけで会社が成り立つようになると、
景気動向はあまり関係がなくなりますが、
日銭稼ぎの下請け仕事を平行してやる上では大変重要な要素です。

四番目はWindowsVistaの動向です。
ソフトを開発する上で、とても重要な要素です。
Vistaの完成度と普及予測、旧バージョンソフトとの相性や
ハードメーカーのドライバ対応状況など。
その動向によっては、かなりの設備投資が必要になる場合も考えられます。
それと同時にVistaの次の世代のWindowsも視野に入れる必要があり
マイクロソフト社の動向も見逃せません。

五番目は自社開発です
現在は私自身が細々と行っていますが、そろそろ私も現場を離れるので
どのように人をアサインするか、どのように経費を捻出するかです。
場合によっては、自社開発を一時凍結して、
新事業に全人員を投入しなければならないかもしれません。

その他、細々とした事象は山ほどあり、大変頭を悩ますところです。
私はいつも事業計画書を作成する際、MICEという技法を用います。
これは大変優れた技法なのですが、泥沼にはまってしまうと
収集がつかなくなるのですが、現在、まさにその状態です。カオス状態です
情報を集めれば集めるほどカオスが広がります。
この調子だと先が思いやられますな。

しかし、苦しんで出来上がった事業計画書は苦しんだ分だけ
良いものができると信じていますし、精度も上がるものだと思っています。
そして何より、経営者としての醍醐味でもありますので。
いい加減な事をやっておくと、大切な人生の1年間をいい加減に
過ごさなくてはならなくなるので悔いが残りますからね。


今日目に付いた記事:
 ・丸紅インフォテック、iPodを遠隔操作できるリモコン
  そもそもiPod自体、小型で持ち運びに便利というコンセプトにもとづいている
  それをiPodより大きいリモコンで遠隔操作するという製品のコンセプトが
  よく見えませんね・・・一体どういう使い方でメリットがあるんだろう?

今日の気持ちステータス:

今日のオススメサイト:
 ・You Tube
  最近、MIXIの友人に教えてもらったのですが、かなりシュールな内容もあり
  私にはどこが面白いのかあまり分からないのですが・・・

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5 コメント

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人材についてはどう考えますか (星山直規)
2007-01-11 13:16:56
ソフト会社を経営して10数年になりますが、未だ未熟者です。
事業計画について、いろいろと考えておられるようで、大変参考になります。
ただ、事業計画では採用計画にも触れると思うのですが、拝見したところ、新規事業など様々な計画があるにも関わらず、採用については触れられておりません。
足りない分はアウトソースでまかなうと言うお考えのように見受けられます。
弊社では、逆に採用によってまかなうことを考えています。もっとも、実際問題として、中小零細企業に応募する人は少ないと言うのが実状ですので、弊社も採用に至るかどうか難しいところです。
採用・アウトソース、それぞれメリット・デメリットがありますが、どのように感じておられるか、機会があれば、記事としていただければと思います。

PS.MICEとはどのようなものでしょうか。
こちらも機会がありましたらお教えください。

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Unknown (5年目社長)
2007-01-12 01:30:03
星山様、コメントありがとうございます!

ははは、なかなか鋭い所を突いておられますな
実を申しますと、人材については会社設立当時からのテーマでして
うちのような零細企業にはなかなか人材がきて頂けないのが実情です。
従いまして、今期同様、アウトソースと採用との2本立て
考えるしかないと思っています。
これはあまり言いたくなかったのですが、
現在、強力なアウトソース先を確保しつつあり
今期中にそのルートを完全に確保できれば
弊社のような零細でも、
かなり巨大なプロジェクトを受注できるようになる予定です。
また、そのルート開拓には弊社とご協力頂いている企業様にもご参加頂いており
ご参加頂ける企業様を募っておりますので
もし星山様もご興味がございましたら、
ご説明などさせて頂く事は可能かと存じます。
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アウトソースとノウハウ (星山直規)
2007-01-12 11:58:17
5年目社長様

再び、星山です。
アウトソースの強力なルートを確保していらっしゃるということですので、人材面はあまり不安がないのでしょうか。
ただ、私見ですが、アウトソースに頼りすぎると、開発ノウハウが社内に蓄積されないように感じてしまいます。
同業他社でアウトソースを活用されている会社を拝見しますと、高度なことをやっているにも関わらず、自社社員はマネジメントのみに特化してしまっているため、せっかくのノウハウがうまく蓄積できていない例を聞きます。
とは言っても、人材不足はどこの会社も同じでしょうから、場合によっては弊社もアウトソースを考える必要があるのかもしれません。
その節はよろしくお願いいたします。
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Unknown (5年目社長)
2007-01-12 19:22:10
星山様、再びコメントありがとうございます!

人材面では大変窮していますよ

しかし、そればかりに頭を悩ませていても進まないので
「使えるモノは親でも使う」で成長させる事に主眼を置いています。
会社が大きくなり魅力的であれば、
こちらから探さなくても向こうから来てくれますからね。
今は魅力的な会社作りが優先です。

>開発ノウハウが社内に蓄積されないように感じてしまいます。
確かにノウハウが蓄積しないのは事実ですね、
そこで考えなければならないのは「ノウハウ」の範囲だと思うんです。
すべての事象をノウハウと捉えて蓄積する事は不可能ですね。
うちの会社では、かなり特許に近い部分を「コア技術」として定義し
その部分については社内で蓄積・育成するようにしています。
私自身、「ノウハウは皆が共有してこそノウハウだ」という考えをしていますので
「コア技術」以外のノウハウは他社と積極的に共有して、
お互いに成長する道を選択しています。
全くの持論ですが、共存共栄の道を選択しなかったから
2007年問題でノウハウの伝承が急務となる現象が発生していると思っています。
まぁ考えとしてはLinuxに代表されるオープンソース的発想をしていますね。
それに現在はノウハウの蓄積も新しいモノを創造する方を優先しています。
それぞれ会社の事情が異なるので、
私の考えだけを述べさせて頂きました。
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オープンソース的ですか (星山直規)
2007-01-15 12:27:07
5年目社長様

星山です。
なるほど、ノウハウについて、そういう見方をしたことはなかったですね。
新鮮な驚きですし、参考になります。
これからも興味深いお話を楽しみにしております。

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