闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

先人の知恵・・・京町屋の涼

2011年05月08日 17時10分31秒 | Weblog
今日は夏を予感させる1日でしたね、私には最高の季節がやってきました。
私のブログをずっと読んで頂いている方はよくご存じですが、
私は冬より断然夏の方がいい、冬には冬眠したいくらい寒いのが嫌い
でも暑いのは、頭がクラクラし滝のように汗が流れる方が好きです。
ですから、もし出来ることなら、沖縄や南国に移住したいくらい

ただ京都の夏はねぇ・・・水分がまとわりつくような蒸し暑さですから
蒸籠の中で蒸されるシュウマイの気持ちがよくわかる感じ。
いっそサウナのように、湿度が飽和するくらいなら良いのですけど。
匂い袋が京の都で考案された理由もよくわかりますよ、
現代のようにTシャツ・短パンといかないし、冷房もありませんので
そりゃぁあんな分厚い着物を着ていたら、悪臭も漂うでしょうからね

逆に蒸し暑い土地柄ですから、涼をとる工夫も発達しました。
京町屋では風通りを計算し、熱が家の中にこもらないようになっています、
現代家屋では、庭は大体家屋の周りにありますが
京町屋では、坪庭といって家の真ん中にあるのが一般的。

それにはいろいろ理由があるのですが、坪庭が太陽光で熱せられると
上昇気流が発生し、道路側から家の中を通って坪庭へと
風が通り抜けていきますから、家の中に熱がこもりにくいという訳です。

それに坪庭には苔や植物が植わっていますから、太陽光が当たると
苔などから水分が蒸発します、その時に気化熱が奪われますから
自然の冷房の役割もあるわけです。

でもそれは庶民の家屋の話。公家の家は庶民の家の作りとは違いますし
現存する公家の屋敷は、一般に公開されていないので見たことありません。
京都で、一番有名な公家屋敷は、藤原定家の末裔が住んでおられる冷泉家。
冷泉家では、未だに昔から伝わる行事なども行われています。

天皇の住まいである現在の御所は、平安時代の内裏ではありませんから
平安時代の天皇の住まいがどのようにして涼をとっていたのか分りません
ただ緑が多いですから、そこで多くの気化熱が奪われるので
御所の敷地内全体が、庶民の住んでいる場所よりひんやりしています。

現代では、もちろん庶民の家にも、場合によっては京町屋にも
クーラーがあります。 クーラーという文明の利器を使っていますから
昔の人たちに比べて、涼をとる工夫が足りませんな。
万が一、京都も東京のように計画停電になったとしたら・・・
あー考えたくもありませんねー、現代人は知恵が回りません。


今日目についた記事:
 ・東電「扉開放問題ない」 1号機、保安院に報告
  東電が「問題ない」というから危ないんじゃないの!?

今日の気持ちステータス: 

今日の一言:
 現代人は工夫する知恵がない?!