3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

アーダーン首相を見習うべき NZのモスクのテロへの対応はすばらしい

2019-03-20 13:53:51 | 女性の地位
ニュージーランドは、1893年に、世界で初めて女性に国政選挙権が得られた国である。1919年には被選挙権を獲得、1947年には初の女性閣僚が誕生し、女性の政治参加や地位向上に積極的に取り組んできた国である。

現首相はアーダーン首相という女性である。
彼女は着任早々産休をとったことでも有名である。

産休中は副首相が公務を行ったという。そうなのである。それでOKなのである。
病気になることだってあるのだから、産休をとってもよいのである。
日本はアーダコーダ言いそうだけれど。オヤジが多すぎて有能な女子が身動きできない日本。

アーダーン首相は無事に出産し、3ヶ月になったとき娘を連れて国連総会で演説をした。
パートナーが同行して赤ちゃんのお世話をしている。
なんてすてきな首相なのだろう。

そこにはアグネスチャンみたいな無理なやり方ではなくごく自然な行動として世界が納得するやり方のように思える。
パートナーが同行するなんて素敵過ぎる!

国連総会で、パートナーがおむつ交換をしていたときの談、「きのう国連の会議室でニーブ(3ヶ月の娘)のおむつを換えていた時、日本代表団が入ってきた。あの人たちのびっくりした顔を、写真に撮れれば良かった」

きっと日本代表団のおじさんたちは目をまんまるくしたのだろうね。
自分の子どものおむつ交換なんかたぶんしたことがないおじさんたちだ。
国連総会にきて、会議室でおむつ交換の光景をみてびっくりしたんだろうね。
日本のおじさんたちのおどろきようが、目に浮かぶようだ。

国連総会での演説がとても好評であった。
彼女はトランプに対抗できる世界のリーダーとして期待されているのである。


https://courrier.jp/news/archives/142008/
トランプ流に反論”|アーダーン国連スピーチ語録1
「私たちは、情勢を利用して名前も顔もない他者を非難し、人々の不安を煽って、より深刻なレベルの孤立主義に陥ることもできれば、あるいは、問題を認めて、その解決を試みることもできます」(──トランプの愛国主義を否定し、改めて多国間主義にコミットすることを呼びかけて)
“Me Too よりWe Too”|アーダーン国連スピーチ語録2
「ニュージーランドでは女性が投票権を獲得してから今年で125年になります。ニュージーランドは世界で最初に女性参政権を認めた国です。(中略)そもそも私は、ニュージーランド初の女性首相ではなく、3人目の女性首相です。

しかし、そうした事実にもかかわらず、ニュージーランドにも依然として男女の賃金格差、低賃金労働に占める女性の割合が多すぎることや家庭内暴力などの問題があります。そしてこうした問題を抱えるのはニュージーランドだけではありません。(中略)

Me Too はWe Tooになるべきです。皆でこの問題に取り組んでいくのです」

なんて力強い言葉だろう。
我々はこの30代の女性首相をモデルとすべきである。
それにくらべ、わが国の首相はへらへらしていてトランプのポチといわれている。なさけないったらありゃしない。

先日、NZでモスクのテロがあった。
アーダーン首相の国民、世界に向けてのメッセージがすばらしいのである。
か細いからだで全身に力をこめたすばらしい演説である。
心打たれるものであった。

約100人が死傷したニュージーランド・クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)銃撃事件を受けて、ジャシンダ・アーダーン首相は19日、銃撃犯の名前を今後一切口にしないと誓った。

アーダーン首相は議会で、「男はこのテロ行為を通じて色々なことを手に入れようとした。そのひとつが、悪名だ。だからこそ、私は今後一切、この男の名前を口にしない」と、気持ちをこめて演説した。

「皆さんは、大勢の命を奪った男の名前ではなく、命を失った大勢の人たちの名前を語ってください。男はテロリストで、犯罪者で、過激派だ。私が言及するとき、あの男は無名のままで終る」
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銃規制を強化するとも言っていた。
100年に一度でる女性首相である。
この自然体で有能は女性首相に期待したい。
英国も女性首相だが、あの偉そうでケバ首相は受け入れられない。迷走する英国はNZを見習うべきなのではないだろうか。
本家よりずっと民主的で女性の力が発揮されているNZから多くを学ぶべきである。

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ピエール瀧が出演している映画が上映されるって? だめだ!

2019-03-20 13:29:16 | 現代社会論
コカインを使用したとして麻薬取締法違反の疑いで関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕されたミュージシャンで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者(51)が出演している映画「麻雀(マージャン)放浪記2020」が、予定通り4月5日に公開されることが決まった。配給する東映が20日に記者会見し、発表した。 東映は逮捕直後から協議を続け、出演シーンを差し替えることなく、公開することにした。ポスターや上映前のテロップなどで、瀧容疑者が出演していることを明示するとした。

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なんて甘いんだろう。
これでは社会的制裁を受けることさえできないではないか。
薬をやったら、すべてを失うばかりでなく、会社にも多大な損害を与えることになるということである。それが抑止になるのである。
であるから、こういうゆるい対応を許してはいかん!

殺人や強姦と同じように法を犯したのだからそんな映画を見る気になれないし、そういう映画が垂れ流しされていることにおぞましさを感じる。

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2019.3.17 バルコニー便り 自分史をたどるとき

2019-03-17 18:31:32 | 日記
父も母も亡くなってしまって、さびしい。
自らの人生を振り返ってみたくなる。
随分前だが、父と母の人生、それにきょうだい、配偶者、子ども、それぞれの欄を設けて人生の遍歴を記入することにしている。
社会の動きなども適宜記入している。

父の生まれたころの日本の状況とか、私が生まれたとき母は何才だったとか、結構いろいろ明確になって面白いものである。
最近の情報はすぐ記入することができるが、子どものころの話になると記憶があやふやで困ることもあるが、一つ一つさかのぼっていけば結構いろいろなことを思い出して楽しいものである。

幼稚園にはいったときとか小学校に上がったときの担任とか、中学校のときに陸上部の先輩に恋をしたこととか、思い出す。
祖父がなくなったときのこととか、祖母が97歳でなくなったころのこととか、引越しのこととか、そのときの自らの暮らしの状況などを思い出し、興味深いものである。
社会の変化、自分の人生、家族の生活の変化などつぶさに見えてきて、時代の変動のなかでそれぞれが人生を全うすべくもがいてきたのだと思えるのである。

昭和の時代の出来事を書くときは楽しいものである。
大学に入ったころとか、いつ誰にあったとか、書いているうちに、あの人は今どうしているかしら、などと思って検索などしてみるとひどく老け込んでいたりして絶望的な気分になったりするのである。
こんなに爺さんになってしまって・・・とか。

中学生のころ、私は何に興味をもっていたのだっけ?
音楽と歴史が好きな少女だったように思うのだ。
もう一度あのころにもどって、あの人に会いたいと思うのである。
中学校の教室のバレンタインデーの日の午後に、ととなえる。
時を越えて一瞬でも行けるのなら、素敵なのにね!
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世界の不安定化 NZのモスクでの乱射事件を憂う

2019-03-17 17:59:41 | 現代社会論
こんなに不安定になってしまったのは一体いつからだ?
トランプのせいか?
アメリカもイギリス、EUも大変なことになっているとおもったら今度は南半球のNZでモスクで銃乱射事件がおきた。
さらに、この事件についてオーストラリアの議員がイスラム差別的発言をして少年から卵を投げつけられる事件がおきて、騒然としている。

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asahi.com
軽部理人 2019年3月17日17時18分

ニュージーランド(NZ)南部クライストチャーチのイスラム教の礼拝所(モスク)で50人が犠牲になった銃乱射事件に絡み、イスラム教徒に差別的な声明を出したオーストラリアの上院議員に抗議する少年が16日、生卵を議員の頭にぶつけた。議員は少年にパンチを2発浴びせて反撃した。声明は広く非難され、少年はネット上で英雄視される騒ぎになっている。

 豪公共放送ABCなどによると、フレーザー・アニング上院議員(無所属)が16日、メルボルンで記者団に、銃乱射事件について話していたところ、後ろに立っていた17歳の少年が突然生卵を議員の頭にぶつけた。アニング氏は後ろを振り返り、少年を2発殴打。少年は警察に逮捕されたが、すぐに釈放された。

 警察によると、暴行容疑で、2人に対する任意捜査を続けている。騒動はカメラで撮影されており、少年が生卵をぶつける場面はネット上で広く拡散した。

 2017年に上院議員になったアニング氏は極右主義者として有名で、銃乱射事件の直後に自身のツイッターに「イスラム教徒の移民と暴力の関係について、この期に及んで否定する人などいるのか?」と投稿。さらに「狂信的なイスラム教徒を移住させたニュージーランドの政策が事件の本当の原因だ。今回の事件の被害者はイスラム教徒かもしれないが、彼らこそが犯罪者だ。世界中ではイスラム教徒が信仰の名のもとに人々を殺している」とする声明も発表していた。

 アニング氏の声明に対しては、豪州政界から非難が続出した。ABCなどによると、モリソン首相は来月の議会で、アニング氏に対する非難動議を提出すると発表。「アニング氏の声明は恐ろしくて醜くて不愉快で、国内で受け入れられる余地は全くない。自分自身を恥じるべきだ」と突き放した。

 一方の少年に対しては、ネット上で激励する声が多く寄せられた。有志によって、今後発生する可能性のある裁判費用の寄付と、より多くの卵を買うことを呼びかける“Money for EggBoi(卵少年にお金を)”との特設サイトが開設。「豪州に新たな英雄が誕生した」「良くやった卵少年」などの書き込みが相次いでいる。(軽部理人)

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アニングという極右に対してオーストラリアの政界から批判が出ているというので少し安心した。
このまま極右勢力を拡大させてはいけない。
移民や難民の問題は簡単ではないが、排除はいけない。同じ人間としてひとりひとり大切にされなければならない。イスラムでも、日本人でも同じように大切にされなければならないよね。
それは自らの人権を守ることでもあるのだから。
それにしても生卵作戦って効果ありそうだよね。
セクハラオヤジにむかって生卵投げつけなくなるときあるからね。
あら、てがすべったわ、っていって頭に生卵叩きつけてやりたいときあるわよね。
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2019.3.15 バルコニー便り  英国よ

2019-03-15 19:19:28 | 日記
結構風が冷たい。
しかし、確実に春の光である。
暑さ寒さも彼岸までというから、もう来週になれば暖かくなるのだろう。

バルコニーは椿から梅、そして、今、花海棠がさかんとしている。
頬をそめるピンクの花である。
待ち遠しい。

それにしても、イギリスのEU離脱をめぐって議会が混乱混迷している。
議会制民主主義のモデルの国、英国に何が起こっているのだろうか。
BBCやCNNを見ていると熱心に議論をしているが、結局、どうしたいのか見えない。

ホンダなど大きな企業がEU離脱を前に工場移転を決め、労働者たちは失業してしまうというので、ものすごい不安感が国中に充満している。
離脱は簡単ではないのに、離脱はばら色と、フェイクニュースを流した連中は今どこで何をしているのだろうか。
無責任で都合のよい情報に流され、離脱に一票を投じた国民がわるいといわばそれまでだが、しかし、分断が広がり、EUの恩恵を受けられないものたちは、現実に相当数いて、そういう人々は社会のある意味での変革を求め離脱に投票したのだろう。

議会の様子をみるにつけ、胸が痛むのである。
英国の本当の衰退をみるようである。
英国が衰退し、アメリカも同様に衰え、日本も同じように分断は広がっていて、衰退しているように思える。
そう考えると単なる英国だけの問題ではなく、世界の不安定化を引き起こしかねない、英国の混迷なのである。

花海棠は美しく咲いてくれる。期待を裏切らない。
しかし、人間の社会はどうしてこうまでいい加減なのだろう。
先のことをよく考えることなくその場の雰囲気で流される人の多いこと。

市場原理が貫徹する世の中で、機械に頼る生活。我々の動物的嗅覚は衰え、善悪を見極めることがもうできなくなっているのだろう。

日本の憲法改正も同じように分断と混迷を引き起こす火種に思える。
自衛隊のあり方、防衛のあり方、天皇制、天皇退位と絡め不安定化が懸念される。

10連休だなんて浮かれる前に天皇制や憲法について、今一度確認する作業が必要なのではないだろうか。歴史的展開と意義、問題点について我々一人ひとりがまじめに考え議論するべきである。
英国を他山の石とすべきなのである。
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