3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

2019.3.15 バルコニー便り  英国よ

2019-03-15 19:19:28 | 日記
結構風が冷たい。
しかし、確実に春の光である。
暑さ寒さも彼岸までというから、もう来週になれば暖かくなるのだろう。

バルコニーは椿から梅、そして、今、花海棠がさかんとしている。
頬をそめるピンクの花である。
待ち遠しい。

それにしても、イギリスのEU離脱をめぐって議会が混乱混迷している。
議会制民主主義のモデルの国、英国に何が起こっているのだろうか。
BBCやCNNを見ていると熱心に議論をしているが、結局、どうしたいのか見えない。

ホンダなど大きな企業がEU離脱を前に工場移転を決め、労働者たちは失業してしまうというので、ものすごい不安感が国中に充満している。
離脱は簡単ではないのに、離脱はばら色と、フェイクニュースを流した連中は今どこで何をしているのだろうか。
無責任で都合のよい情報に流され、離脱に一票を投じた国民がわるいといわばそれまでだが、しかし、分断が広がり、EUの恩恵を受けられないものたちは、現実に相当数いて、そういう人々は社会のある意味での変革を求め離脱に投票したのだろう。

議会の様子をみるにつけ、胸が痛むのである。
英国の本当の衰退をみるようである。
英国が衰退し、アメリカも同様に衰え、日本も同じように分断は広がっていて、衰退しているように思える。
そう考えると単なる英国だけの問題ではなく、世界の不安定化を引き起こしかねない、英国の混迷なのである。

花海棠は美しく咲いてくれる。期待を裏切らない。
しかし、人間の社会はどうしてこうまでいい加減なのだろう。
先のことをよく考えることなくその場の雰囲気で流される人の多いこと。

市場原理が貫徹する世の中で、機械に頼る生活。我々の動物的嗅覚は衰え、善悪を見極めることがもうできなくなっているのだろう。

日本の憲法改正も同じように分断と混迷を引き起こす火種に思える。
自衛隊のあり方、防衛のあり方、天皇制、天皇退位と絡め不安定化が懸念される。

10連休だなんて浮かれる前に天皇制や憲法について、今一度確認する作業が必要なのではないだろうか。歴史的展開と意義、問題点について我々一人ひとりがまじめに考え議論するべきである。
英国を他山の石とすべきなのである。
コメント
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