3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

中村哲氏の遺志を

2019-12-05 13:09:01 | 現代社会論
中村哲氏が銃撃され亡くなったというニュースが昨日入ってきた。
ショックで言葉も出なかった。
心から哀悼の意をささげたい。
医師としてアフガンにはいり、貧困からの脱却が本当の現地支援と診療所ではなく干ばつ解消のための潅漑事業に現地の人とともに働いた。
ずっとノーベル平和賞を受賞すべきだと思っていたので、この秋に受賞しなかったのは本当に残念で、そして銃撃されて亡くなってしまうなんて本当に悲しくて仕方がない。
筋金入りのこの70歳を過ぎた医師の後を誰が引き継げるのだろうか。

桜を見る会などといって公金で選挙区の支援者やあやしいマルチ商法の容疑者や反社の人を招待するような下品な首相に中村哲氏の爪の垢を煎じて飲ませたいものである。公文書を平気で破棄、しかも障害者雇用の人への侮蔑的発言をするようなこの政権を許せない。

中村哲氏が貫いたのは社会正義である。ごまかすとか身内にのみひいきにするというような下劣な精神は駆逐されるべきである。

社会のもっとも底辺に生きる人びとを支援するために、ともに暮らし働らきながら支えるなんていうことはそう簡単にできることではない。
われわれは中村哲氏の死を無駄にしてはいけない。アフガンにはいけないけれど、まず、身の回りにはびこる政治的腐敗に目をむけるところからはじめたいと思う。


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天皇の即位

2019-11-14 17:04:21 | 現代社会論
先日天皇の即位があり、いくつかの儀式、パレードがあった。
今度天皇になったのは「なるちゃん」である。
子どものころ、なるちゃんと愛称でよばれていて、みなその成長を楽しみにしていたから、そのなるちゃんが、とうとう天皇になったのだから、年配者は感慨無量であろう。
あのなるちゃんが、結婚して子どもをもうけ、天皇になった。
徳川幕府が瓦解し、明治、大正、昭和、平成と続き、今、令和となり、新たな天皇が即位した。
歴史的事象としての天皇の即位は大きな出来事である。

明治、大正は遠くなり、戦争にあけくれた昭和もずいぶん遠くなった。
令和という元号は日常生活ではめったにつかわないので天皇制について深く考えることもなくすごしているが、
女性天皇や憲法改正は大きなテーマであるのでそのうち、議論すべきときがやってくるのだろう。

正倉院展というのを国立博物館でやっている。
連日多くの人が訪れて混んでいる。
写経やじゅうたんや琵琶をみると遠くから文化が伝播して極東のわが国にも高度な技術や学問が花開いたことがわかる。




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「桜を見る会」中止の件 

2019-11-14 16:13:40 | 現代社会論
安部総理の地元の後援会の人たちがバスを連ねて東京に桜見物、ニューオータニに泊まって、東京見物5000円です。
公職選挙法違反ではないか。
小渕優子が地元後援会の人に観劇をプレゼントしていたとして、大臣を辞任した。
有権者にうちわを配ったといって大臣を辞めた人もいた。
山口の後援会の人たちに東京桜見物をプレゼントした安部総理、これはどうなのでしょうか。
だれもこれを法的に問題があるといわないのはなぜなのか?
総理の犯罪は禁触ということ?
かつて田中角栄は在職中に逮捕された。
衝撃的な事件であった。
うそで塗りこめることをし続けるのはさぞ寝つきがわるいのではと思うが、隠蔽したことさえ忘れてしまうような性格だとそういうわけでもなさそうだ。
菅の記者会見をみたが、追及するはずの新聞記者の歯切れが悪く、あんた、寝不足で頭の回転が悪いんか、というような質問の仕方でいらいらしてしまう。
だれもかれも未熟者でこんな総理の違反も突っ込めないマスコミが記者会見の場に出席を許されていることがすでに日本の凋落ぶりを示しているのではないだろうか。

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東京オリンピックのマラソン競歩の札幌開催

2019-11-07 14:29:41 | 現代社会論
東京オリンピックのマラソンと競歩、突然の札幌開催となり、落胆している。
そもそも夏の暑い盛りに開催されるオリンピックには反対であった。
オリンピックといえば10月に決まっているだろう。
何で暑い盛りに馬鹿じゃないかと思っていた。
なんでもこんな時期に開催されるのはアメリカのスポンサーのせいらしい。
金のかかるオリンピック。バカヤロー。

10月か11月に開催すれば問題なかったのに。
あるいは、東京といっても高尾や青梅など朝なら涼しいところもあるので、そういうところではどうかと思ったがいまさら何を言っても変えられないようである。
札幌に変更されるのは仕方がない。しかし、手続きが気に食わない。
IOCとはいったいどんな組織なのか?
事前に相談があり、それなりの手続きを経て東京都民としても仕方がないなあという世論を作ってからならわかるが、藪から棒になんだ!?
ということになり、都民はみな怒っているのである。民主主義の手続きを無視する横暴すぎる。
それに、IOCの言いなりの森とか橋本とか、本当に頼りないったらありゃしない。
政治家をやめたほうがよい。

先日の深層Newsでもみな怒りまくっていた。原晋(青山学院大学陸上競技部監督)や二宮清純(スポーツジャーナリスト)は怒りまくていた。

ああ、もうこれじゃあ、オリンピックなんてつまんないから、やはり、そのときは海外に逃亡するに限るね。
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2019年10月の台風19号がもたらしたもの: 不動産価値の大きな変化

2019-10-17 15:50:56 | 現代社会論
19号が立ち去ったあと、とはいうもののまたこの週末は雨だそうで、気を許すことができないが、それにしても19号は大きな価値の転換をわれわれにつきつけた。

田園調布や世田谷のニコタマやタワマン林立する武蔵小杉などは住みたい街の上位にランクされていた。が、今回の19号によって、停電と断水といった絶望的な状態がもたらされた。住民は水浸しの家財道具を家から出して掃除をするとか、40階から階段で上り下りしているとか、という生活を強いられていて、その映像は衝撃的である。

武蔵小杉は若いファミリーの聖地のようで、これまで、大人気だったそうである。
私のように古い町並みが好きで縁あって文京区にすんでいるものからすると武蔵小杉のタワマンは選択肢にならないが、モダンな若夫婦にとっては魅力的な街、武蔵小杉なのだろう。

しかし、19号以来、タワマンの評価は明らかに急落し、大変なことになっているようだ。
地震台風火事に弱いのかもしれない。倒壊しなくても停電断水によって、タワマン生活はあっというまに不可能になる。

私のように階段が嫌いなものにとってはタワマンはまったくもってありえない選択である。
いざというときに30階や50階に上るなんてのは無理である。
よって、せいぜい5F以下の低層マンションに限る。
世田谷は人気だそうだし、田園調布は豪邸のイメージが強いが、道が狭くて駅からはバスしかないようなところが多く、徒歩での生活を基本とすると生活しにくいのではないかとおもっていた。
それだけでなく、今回の台風でその水害に対する脆弱性があらわになった。

逆に19号は水害に強い街の価値を高め、不動産の地図を大きく変化させたと思う。
地方でなく、東京中心にあらゆるインフラは整備されていることを知らしめた。
東京のなかでも水害に強い地域と弱い地域があることもわかった。
東京の地盤のしっかりした地域の高台の低層マンションの4階以下で、電源や水のタンクが水害に強いこと、これが新たな不動産の選択基準に加わったのである。
子育てしやすい、鉄道がいつくも乗り入れている、豪華なタワマンより、子育てしやすい、鉄道がいくつも乗り入れている、低層のマンションに資産価値が発生している。

といってもだからといって地震に強いかというとそれはわからないけれど。
いざというときに徒歩でなんとかなるという環境が大切である。3階や4階ならシーツを綱にして地上におりることも何とか可能である。

いつなんどき災害に巻き込まれるかわからないご時勢である。
温暖化で大型台風は毎年2回程度はやってくる気配である。
せめて生きている間、地震台風火事などに遭遇したくないというのが本音である。

静かに一生を全うしたいものである。

災害に見舞われた方々に心からお見舞い申し上げたいのである。
明日はわが身だから、安心していられないのである。



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