現政権は消費税を10%に引き上げようとしている。ただ2パーセント上がるのではない。輸出大企業は消費税を1円も納めていないのに、莫大な還付金を受け取っている。一方、一般国民・中小業者の負担は全体にもっと増す。還湖東京至税理士が付金を推計し説明した全商連の記事がわかりやすい。
https://www.zenshoren.or.jp/zeikin/shouhi/181105-02/181105.html?fbclid=IwAR0Nupije79ZAcTRh4KOUb_S_E8jIoGx1f-ulS3sEoVRTA-FOQRZ176iIQs。
大企業13社だけでも還付金は約1兆円という。不公平なんてもんじゃない。国民や弱者たる中小業者から吸い上げられた金が輸出大企業に渡されてしまう。中小零細企業は赤字でも消費税を納めなくてはならないが、輸出大企業はどんなに利益が上がっても消費税を納めたことがない。国税庁統計年報書によれば、還付額は消費税の税収全体のおよそ四分の一という。この制度自体がWTO(世界貿易機関)ルールに反するという意見もある。大企業にとっては税率が引き上げられれば還付金は増額されるので大歓迎であろうが、そのお金は弱者から吸い上げたものなのだ。
この一点だけでも消費税を支払うのは馬鹿馬鹿しいということだ。
加えて、安倍政権の金のばらまき、投機の失敗、防衛予算による武器の爆買い、と、庶民の懐から搾り取る一方で、杜撰な判断で浪費を重ねている実態が、ひどい。
どう考えても、今回の選挙でも争点になっている「消費税引き上げ」については、反対するほうが筋が通っている。というか、何の説得力も無い。そもそも「消費税を何の財源にするか」という政府の説明を、私は信じたことはない。
写真は先月、モスクワの市場食堂のメニュー。この市場は全体に高いところだったので、ここでは何も食べていないが。