Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

安倍総理「まさに」の日本語崩壊

2019-07-13 | Weblog

安倍総理の口癖「いわば」が気になる、と指摘した。

もともとこの人の日本語破壊力は相当なもので、「いわば」の意味はいずれ変わってしまうだろう、と書いた。

で、正直、「いわば」だけではない。

 

次に気になるのは、「まさに」である。

 

「まさに」という言葉は、辞書的には、

一、「疑いもなく」「確実に」

二、「ちょうど」「ぴったり」

三、「もう少しのところで物事が起こるさま」「ちょうど今」

四、「ある事柄が成立することが強く望まれているさま」「当然」

の、主に四通りであるようだ。

 

安倍総理が使うときには、以下のようになる。

一、「ほんとは疑いがあるのでそれをないことにするために言うが」「確実でないので確実を装って言うが」

二、「ちょうどじゃないので誤魔化して言うが」「ぴったりじゃないけどそういうことにしたいので言うが」

三、「もう少しのところで物事が起こる、決定事項であるかのように強引に言うさま」「ちょうど今、と決めつけて強引に実現したい気持ち」

四、「ある事柄が成立することが強く望まれているということにして強引に決めたいさま」「当然のことということにして強引に決めたいので言う」


で、ここがさらに問題なのだが、安倍総理は以上のどれかの意味で喋っているという自覚がないように見えるのだ。とりあえず、適当に、誤魔化すために、もっともらしくするために、ただ勢いで、「まさに」と言っていることが多いように思うのだ。

 

安倍総理の口癖「まさに」もまた、論旨をねじ曲げている、印象を操作しようとしているときに、使う言葉だとう。

正しい日本語を推進したい方々は、安倍総理が「まさに」を使うことについて、明確に進言すべきだと、真剣に思う。

でないと、「まさに」という言葉は、十年後には意味も使われ方も変わってしまっているはずだと思うのだ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つかこうへい演出『売春捜査官』で木村伝兵衛部長刑事を演じた木下智恵が、本作でも同じ役を演じます

2019-07-13 | Weblog

つかこうへい氏自身の演出による『売春捜査官』でタイトルロール・木村伝兵衛部長刑事を演じた木下智恵が、本作でも同じ役を演じます。

 

木下智恵さんと私の出会いは、もう十年以上前になる。じつは、あるプロデュース公演で、共演したのだ。残念ながら共演場面はなかったが、親しくさせていただいた。

その後も、高円寺あたりで自転車で行き来している彼女とばったり出くわすことも多く、いろいろあって、今回、ご一緒することになった。

というのもちょっと違っていて、実のところ、木下智恵さんとの出会いがなければ、私はこうしてつかこうへい作品に挑戦するということには、ならなかったかもしれない。貴重な邂逅だったのだ。

 

私にとって、つかこうへい作品に取り組むというのは、初の試みで、ほんとうに手強い相手である。

そこで、つかこうへいオリジナル『売春捜査官』の主人公を演じた木下智恵さんとご一緒できるというのは、たいへん心強い。なにしろ、ホンモノと一緒なのだ。

彼女の演じるのを見て、なるほど、そういうことだったのか、と思うことも多く。そして、私なりに、今回のコンセプトのコマを進める。

とにかく、智恵さんが毎日稽古を楽しんでくれているようで、それは嬉しい。

そして、これまでとは違う魅力の木下智恵をお見せできるだろうということには、自信を持っている。

ほんとうである。

 

とはいえ、つかこうへい戯曲は、手強い。これも、ほんとうに。

まだまだこれから、である。

 

戦後演劇の金字塔『熱海殺人事件』、 その発展形『売春捜査官』。

二人の「くわえ煙草伝兵衛」が、激突します。

http://rinkogun.com/Atami_vs_Baisyun.html

 

写真は、智恵さんと、猪熊恒和。智恵さんが木村伝兵衛であれば、とうぜん猪熊の役は、××であろう!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする