サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

透明感

2020年12月30日 | サカタだよ

透明感って何だろう? それは専ら美人または美少女の形容に用いられる表現だけど、もちろん

彼女らは透明人間ではない。消えないし、透明感あると言われるほうが芸能界での存在感が増す。

透明感=根性、透明感=気合、透明感=覚悟。そういうことかもしれない。

 

もしかすると透明感はメイクでくすみ、黒ずみを隠し、なおかつ厚化粧の印象を与えない薄づき

の技を駆使した結果かもしれない。であるなら、それは隠蔽、粉飾、欺瞞のこと。不透明の極み

ということに、どうしてもなる。透明感バレた途端に不透明。それは危ない綱渡り。

 

隠蔽、粉飾、欺瞞がバレても居直るタイプの人たちがいる。彼らは最初から透明感より不透明感

が際立つ。類は友を呼ぶ。不透明な人間の周囲は不透明な人間が集まる。くすみや黒ずみが顔面

だけでなく内面にも及んでいる感じがする。ゆえに不透明感。もしかすると透明感も不透明感も

顔面ではなく内面からにじみ出るのかもしれない。

 

しかし透明感ある美女や美少女が心の闇を抱えていることは非常にありがちなことで、その闇を

垣間見るとコアなファン以外は引く。不透明感のあるおっさんやじいさんが心の闇を抱えている

のは言うまでもないことで、その闇を垣間見るとコアなファンは快哉を叫ぶ。コアなファン自身、

闇の勢力だから。

 

2020年は不透明感のある人間の活躍が目立つ1年だった。透明感のあるアイドルや女優なんて、

嘘で塗り固められた存在じゃないかと思い知らされる出来事が多発し、不透明感のある政治家や

その取り巻き、代理店、下請けなどが不透明さを増した。あるいは不透明さが露見した。結果、

先行きが不透明になった。視界不良でもう何も見えない。

 

おっさんでも、じいさんでも構わない。内面から輝き出す透明感を備えた人物が、根性、気合、

覚悟をもって闇を断ち切り、世相のくすみ、黒ずみを取り去ってナチュラルな透明感をメイク

してくれないものか。未来を透明にしなくていいから、泥のパックで透き通る肌を作るように

汚い顔ぶれをきれいに仕立てる技を2021年は見てみたい。ではまた来年。

 

よいお年を。

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見積もり

2020年12月23日 | サカタだよ

ずいぶん見積もりで違うものだと思った出来事です。ある日、道端で近所のおばさんに出会って「ちょっと」

と声をかけられたので、何だろうと思って立ち止まると「あなたの家に蜂の巣があるわよ、大きいのが2個。

危ないでしょ」と注意され、まったく気づかなかったのでツバメの巣か何かじゃないかと思いながら帰宅し、

探してみたら本当に蜂の巣らしきものが2個あった。下向きの壺のような形状でマーブル模様になっており、

ネットで調べるとスズメバチの巣と思われる。これは駆除したほうがよいのだろうか?

 

地元自治体のホームページを見たら、スズメバチの巣は1年で使われなくなるので、空っぽだったら放置して

問題ないと書いてある。空っぽかどうか確かめると中から怖い顔した虫が出てくるかもしれないので、駆除を

依頼したらどうなるか確認すると自治体では駆除のサービスをしていない。駆除を希望するなら専門業者に

依頼するべしと連絡先が出ている。しょうがないから専門業者のホームページをいくつかブックマークし、

よさそうなところ2か所ぐらい見積もりを取ってみようと思った。どうやら蜂の巣の駆除は夕方から夜の、

通行人が少ない時間に行うことが多いらしい。この時点で夜遅かったので、連絡は翌日にした。

 

夏にスズメバチを見かけた覚えもないし、空の巣かもしれない。空の巣なら放置して構わないと自治体の

ホームページに記載されているけれど、おそらく近所のおばさんは納得しないだろう。そこでまず1軒、

業者に電話してみたら夕方6時から夜9時までの間に現場確認に立ち寄って見積もりをしようというので

3時間も待ちぼうけるのは嫌だったけど他に用があるわけなじゃいしお願いした。すると5時ごろ着信が

あり、到着時刻の連絡かなと思ったけど留守電も入ってないし、知らない携帯の番号なので特殊詐欺かも

しれないと思ってコールバックせず放っておいたら20分後に同じ番号から連絡があったので蜂の巣の件か

と思って「もしもし」と出たら、もう近所まで来ているという。

 

6時から9時と聞いていたのに、まだ5時だから若干の不信感を抱きながら玄関に出ると、柄の悪そうな

巨漢が懐中電灯で家を照らしている。2か所、スズメバチの巣がある場所を確認し、ハンドボールぐらい

の小さいほうの巣に100匹、バレーボールぐらいの大きいほうの巣に200匹はスズメバチがいるから駆除を

勧めると話す様子が嘘っぽい。見積もりは無料だと最初に電話で聞いていたので、費用を尋ねると出張費

6000円、巣の撤去費用が1つ4万円、2コで……とこちらの顔色をうかがって、6万円にしておくという。

小計6万6000円プラス消費税で、合計7万2600円。さあ払えという顔つきで、紙に計算を書きもしないで

立っているから「ちょっと考えて連絡してもいいですか?」とお引き取りいただく。さすがに名刺は出す

から、ほかの業者に相みつ取って妥当だったら連絡するけど、これっきりの気がした。

 

急いで駆除しなくても、スズメバチがブンブン飛び回ってるわけじゃない。もう1件に見積もりを頼むのは

翌日にしようかと思ったけど、まだ6時前だから当日すぐ来てくれるんじゃないかと思って電話してみたら

他の現場が終わり次第、夜10時から11時の間に見積もりにきて、その場で撤去することも可能だといった。

そして電話で状況を尋ねてきて、20㎝程度のスズメバチの巣なら1つ2万円。高いところにある分は追加で

5000円かかる。低いところにあるほうは複数割引で1万円。小計3万5000円プラス消費税で3万8500円だが

現場で状況を見て大きさ等で料金が変わることもあるという話で、ずいぶん安い上に出張費用というものが

ない。「遅い時間で大丈夫ですか?」と聞いたら、夜間のほうが通行人が少ないから都合がいいというので

見積もりにきてもらうことにした。

 

現場の様子を見てもらったら、高いところにある大きいほうの巣はもうスズメバチがいない空の巣だから、

撤去だけなら無料でやるけど高いところの作業代5000円だけ発生する。低いところの小さいほうは20㎝ない

から2万円で、小計2万5000円プラス消費税で合計2万7500円だという。1軒目の業者の半分以下の値段。

なんだったんだろう、小さいほうに100匹、大きいほうに200匹いるという作り話は。大きいほう空じゃん。

そうじゃないかと思った……2万7500円ならネットで調べた相場と比べて悪くないので、駆除をお願いした。

ちゃんと見積もり書も出してくれるし、30分とかからず作業を完了して、撤去状況を確認した後の支払い。

これがシロアリ駆除だったら、撤去したことにして被害がまた出る仕込みをして、繰り返し駆除しにくると

聞いたことがあるけど蜂の巣でそれはないだろう。気分よく料金を支払って、もし夏にまたスズメバチが

巣を作りだしたら、こっちの業者にまず連絡しようと思った。そんな出来事です。

 

関連記事:   ホテル(見積もり)

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映画日記

2020年12月16日 | サカタだよ

毎年、暮れになると1年間どんな映画みたか振り返りたくなり、ブログに書きとめることが何年か

続きました。マンネリだから今年はやめようと元旦の計で思ったんですけど、新型コロナウイルス

のせいで映画館が封鎖されたりしたので、この1年間どんな具合だったか振り返ってみたくなって

このあとまとめてみます。ツイッターに「映画」という単語を入れてつぶやいたものを検索すると

全部たどれるように意識してツイートしてたんですね。困ったものです。

元旦はどうやら『WALL・E』を何らかのかたちで鑑賞したようです。サイレントでもモノクロでも

楽しめる映画だと激賞しています。正月2日は映画館に出かけて『男はつらいよ50さよなら寅さん』

みました。シリーズ中、寅さんが死んだ描写は1秒もないのに渥美清が死んだから寅さんも死んだと

観客みんな思い込んで感情移入してるのが興味深かったです。そういうのが渥美清は嫌でたまらず、

寅さん撮り終わるごとにフラッと海外旅行してたそうですが、それって寅さんっぽい?

1月19日は映画館で『リチャード・ジュエル』みました。デブがひどい目にあう話は他人事と思えず、

寅さんより感情移入してしまいました。

1月20日は『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の試写に行きました。その後、某雑誌で

「スマホを使っただけなのに」姿勢が悪くなって大変な目にあうというパロディのページを作りました。

編集者はサボって遊んでるようでも仕事につなげるものなのです。

1月27日は『ヲタクに恋は難しい』の試写に行きました。いまのところパロディのページを作ったりは

してませんが、出演してる人にいつか取材するとき、ほぼリアルタイムでみた映画の話をするとそれが

代表作じゃないほど「わざわざ調べた感」がなくて喜ばれるものなのです。というのは口実で、本当は

なんとなく足を運んだだけです。

翌日は映画館で1989年の『ペット・セメタリ―』のリバイバル上映を鑑賞するつもりが、途中から画面に

スマホとか出てきて異変に気づき、どうやら鑑賞してるのは2019年のリメイク作だったと判明しました。

でもオリジナルより面白かった(結末が違う)ので、よかったです。2月8日は『犬鳴村』というホラー

みました。翌日は同じシネコンで『ラストレター』みました。そろそろ新型コロナウイルスの市中感染が

世の中で心配されだして、映画館や試写室はウイルスの温床かもしれないと思いはじめた頃です。しかし

翌2月10日は『弥生、三月』という原発プロパガンダ映画の試写に行きました。そういう映画がこの春は

多かったように思います。きっとオリンピック前に復興をなしとげた雰囲気を醸したかったんでしょうが、

そのオリンピックがふっとんでしまうとは!

翌2月11日は『ボヘミアン・ラプソディ―』の爆音絶叫上映会に足を運びました。映画館で密集して騒ぐ

なんて、いまでは考えられないことですが、外出自粛の要請を政府が出すまでは平気だったんですよね。

むしろ、ニュー・ノーマルになりそうな勢いがありました。いろいろな映画が爆音絶叫上映されてたのが

当時のポスターみるとわかります。3月1日は『泣くな赤鬼』という地味な映画を視聴して、原作小説を

翌日、本屋さんで買って読みました。3月9日はバイトさんの送別会がコロナ自粛でキャンセルになった

ので、空いた時間に『コンフィデンスマンJP プリンセス編』の試写みました。ボクチャン役の東出昌大は

すでに不倫で叩かれてボロボロでしたが、まさかジェシー役の三浦春馬が自宅で首つり自殺するとは当時

思いもしませんでした。さらにスタア役の竹内結子まで自殺で首つり自殺するとは……ダー子が当たり役

の長澤まさみが心配です。

ぼちぼち映画館が閉鎖されたのでしょう。3月28日はDVDで1973年の映画『ジャッカルの日」をみて

います。緊急事態宣言が出た後、4月9日にやはりDVDで『世界の中心で、愛をさけぶ』をみました。

4月13日はDVDで『彼女が水着にきがえたら』をみました。『弥生、三月』のときも思ったんですが、

映画の冒頭に電通のクレジットが出て役者よりスタッフの名前が先にずらずら並ぶような作品は、100%

駄作という法則を思い知りました。4月16日はDVDで『リング』みました。松嶋菜々子が7日後に死ぬ

かと思ったら最後まで死にません。4月21日は『IT』を視聴しました。

5月7日は『劇場版伝説巨人イデオン 接触編』を視聴し、10日後に同じく『発動編』を視聴しました。

その間に『劇場版機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編』を視聴して、『エリジウム』を視聴しました。

スペースコロニーが、ガンダムでは棄民の場所なのにエリジウムでは富裕層の楽園として描かれており、

対照的だと思いました。5月19日はDVDで『斉木楠雄のΨ難』みて『今日から俺は!!』の原型がここに

あると思い、翌日はDVDで大河内伝次郎のモノクロ映画『三萬両五十三次』みて芝居がわかりやすい!

と思いました。5月末はそれから『13日の金曜日』『死霊のはらわた』『風雲児信長』『ブギーポップは

笑わない』などを自宅で視聴しました。

6月1日にシネコンが営業再開したので、上映作品のラインナップはほぼ3月のままだけど何か見よう

と思って『嘘八百 京町ロワイヤル』みました。そして4日に『一度死んでみた』を映画館で見たら、

しばらく映画館は行かなくていいかと思うようになりました。

6月6日『ゴッドファーザー』視聴、8日『ガラスの仮面ですがTHE MOVIE女スパイの恋!紫のバラは

危険な香り!?』視聴、13日『ゴッドファーザーPART2』視聴、21日『ランボー 怒りの脱出』視聴、

25日『ランボー3/怒りのアフガン』視聴したら駄作すぎてゲンナリ、30日『必殺!III裏か表か』視聴。

これで6月は終わり。

7月1日は旧作ばかりのシネコンで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』みました。自宅に戻って

『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE 2 サイキック・ラブ』視聴。これは当たり。ランボーは3が

駄作だが4は秀逸と聞いて2日に『ランボー 最後の戦場(4)』視聴。これも当たり。だけど公開中の

5は駄作と聞いたので映画館に行かない。3日に田中絹代の『楢山節考』視聴。4日に『ゴッドタン

キス我慢選手権 THE MOVIE』視聴。11日に『ドキュメント太陽の牙ダグラム』視聴。『八つ墓村』に

渥美清が名探偵役で出てきた。 どうしても寅さんにしか見えない。12日『トラック野郎 御意見無用』

視聴。13日『ドラゴン怒りの鉄拳』視聴。師匠を毒殺し精武館道場を乗っ取ろうとする日本人どもを

ブルース・リーが叩きのめす素晴らしい香港映画。

7月17日は久しぶりに試写室に行き、実写版『思い、思われ、ふり、ふられ』。7月24日は久しぶりに

映画館に行き、『今日から俺は!! 劇場版』。小学生の男の子が大勢きてたからきっと文部科学省推奨の

課題映画なんだ。7月27日『トラック野郎 爆走一番星』(2作目)視聴。28日『さびしんぼう』視聴。

31日は1982年の『転校生』を視聴するつもりが、2007年に大林宣彦監督が自分でリメイクした『転校生

さよならあなた』視聴。当たり。1983年の『時をかける少女』視聴。外れ。7月は以上。

映画館も試写室も座席ひとつ飛ばしで人が市松に座ることで「ソーシャルディスタンス」とやらを確保。

そんな状態で期待の新作を上映しても興行成績が上がらないから、公開予定だった作品がお蔵入りして

いまだ旧作の上映が中心。それなら何も映画館へ行かなくても……ということで大画面で見たい作品でも

ないかぎりPCやタブレットでの視聴ばかりに。8月1日は『偉人たちとの夏』、8月4日は『ゾンビ』

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』『パプリカ』と3本視聴し、8月10日は『ふたり』と

『ロボジー』の2本、8月12日は『wの悲劇』、8月15日は『スミス都へ行く』、8月23日は『エルム

街の悪夢』と『アドレナリンドライブ』の2本、8月25日は『ポルタ―ガイスト』……いちども映画館に

足を運ばず、試写室だけ1回、8月28日に『僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46』みた。

9月もひきつづき映画館や試写室にあまり出かける気がしなかった。家で視聴する気分でもなかった。

芦名星が自殺したから14日に『悪夢のエレベーター』視聴し、それに出演してる佐津川愛美を思い出し

18日に『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』視聴。それだけ。19日から映画館は座席のひとつ飛ばしを

やめて、全席販売することになった。でも行かないし、家で視聴もしない。本ばかり読む。

10月、もしかして何もみないかもと思いつつ、12日にDVD引っぱり出してきて『2001年宇宙の旅』を。

このホラー映画、もう何度もみてるけど途中どうしても寝てしまって最初から最後まで見届けたことが

一度もない。もしかした重要な恐怖シーンを見逃してるかも……? まいっか。

それからも何日か、寝る前に時間を作り『2001年宇宙の旅』を最後まで見届けようと目を凝らしたのに

やっぱり途中で眠りに落ちてしまった。どんな睡眠導入剤よりグッスリと朝まで寝ることができるから

スタンリー・キューブリックはきっと天才なんだろう。もう一生、ちゃんと起きてこの映画を見届ける

ことはない。あきらめた。眠れない夜に力を借りよう。

『ティファニーで朝食を』の小説家トルーマン・カポーティが取材に取材を重ねて発表した殺人事件の

ノンフィクション・ノヴェル『冷血』はニュージャーナリズムと呼ばれたそうだけど実際どんなものか

新潮文庫で1000円(税別)もする長編を読んだ後、それの映画化作品(すぐに撮影・公開された)って

どんなものか興味を持ち、なんとなく2~3度は鑑賞しそうな気がしたのでDVDを手に入れて11月1日

の晩に視聴してみた。来年でいいかな、2回目は。

 

 

関連記事:   時間つぶし(2019年の映画日記)

 

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オーバーホール

2020年12月08日 | サカタだよ

だいたい20年ぐらい前になるのかな、ほとんど消化してない有給休暇とつなげて育児休業を取得し、

ほぼ1年間ステイホームで赤ん坊にミルクあげたりオムツ替えたりして過ごした後、職場復帰する

タイミングで妻がロレックスのデイトジャストをどういう風の吹き回しかプレゼントしてくれた。

それまで高級腕時計なんぞに興味なかったけど、せっかくもらったから10年かそこら毎日つけて、

なんだか遅れるようになったので自動巻きのネジがバカになったんじゃないかと保証書を持参して

銀座のエヴァンスに持ち込んだら、それなりに正確な時を刻むようになった。

しかしながら最近、ちゃんとリューズが奥まで入らなくなったので、保証書はもうないけれども

銀座のエヴァンスに持ち込んだら、リューズの交換はメーカさんに持ち込んだほうが費用が安く

上がるってお勧めされたので目と鼻の先のロレックス ブティック レキシアに持ち込んでみると、

もしかしたらリューズの交換だけじゃなくてオーバーホールが必要になるかもと店員さんがいう。

オーバーホールにかかる日数と費用の目安を尋ねたら、見積もり期間を含めて2か月半ぐらいで

費用は8万円から9万円ぐらいとおっしゃる。前回は保証書があったせいか、オーバーホールは

無償か廉価でやってくれた。今回は保証なしで8万円から9万円……えらいこっちゃ。

ロレックスの腕時計というのは確か過酷な条件で取材する記者が頑丈さに惚れ込んで愛用してる

とか何とか、そういう物語でのし上がってきたアクセサリーだった。頑丈さでいえばGショック

のほうがスペックは上だし、ソーラー電波のGショックなら時刻が狂わない上に光に当ててると

半永久的に動き続ける。それで1万円台からあるんだから、決して正確とはいえないロレックス

を使わなきゃいけない理由はない。それでも、Gショックの新品が何本も買える料金を支払って

オーバーホールすべきかどうか、迷いながらも見積もりをお願いしたのが10月6日。

だいたい2週間後、10月19日に届いた見積書に記されていたのはリューズ交換5,000円のほかに

案の定オーバーホール(オイル切れのため)60,000円、それからフラッシュフィット交換とやら

2コで12,000円、小計が77,600円で消費税10%上乗せで総額85,360円……お店のお兄さんの予想、

ぴったり! 見積もっても見積もらなくても同じ? これ、出来レースじゃないのか。

どうしようかなあ、オーバーホールの意思表示は2か月以内にしないと見積書が無効になる……。

新型コロナウイルスの感染拡大にともない、リモートワークが中心になったから腕時計する機会

ほとんどないし、正確な時間を手元で知りたいときはソーラー電波のやつ使うから、ロレックス

修理しても飾り。修理しなくても飾り。85,360円あれば、スマートウォッチのいいやつ買える。

歩数も心拍数も血中酸素量も計れて、メールとかSNSにもアクセスできて……したくないけど、

そういうことが何にもできない高級腕時計って意味あるかな?

部品を全部バラバラにして、掃除してまた組み立てるオーバーホール。自分の心身にさえそんな

お手入れしてないのに、在宅勤務でほとんど使わない腕時計にそこまでする必要あるだろうか?

もうすぐ見積書の有効期限がやってくる。発注すると、2か月かけて分解してオイルを差された

機械時計が戻ってくる。発注するのか俺? 20年も使ったら減価償却ばっちり、というか元々は

プレゼントだから減価も償却もなかった。プレゼントだからアフターケアしなきゃいけない感じ

がどこかにあり、“不合理ゆえに我ケアす”って古代のキリスト教徒か。

 

さて、どうしたもんかのう?

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スキル

2020年12月02日 | サカタだよ

編集生活25年、これから逆立ちしても10年ぐらいしか編集生活できません。

フリーランスで編集やるようなスキルはありませんし、人望もありませんし、

モチベーションもありません。サラリーマンだから何とかやってるのです。

もっとも、サラリーマンだからこそ編集じゃない業務に移る可能性あるし、

そもそも会社がなくなれば編集の仕事もできなくなるので、10年どころか

あと何年できるか、いや何か月できるか……何日できるか見当つきません。

最大2か月ほど先のことしか考えてないし、やってないし、ブログだって

2か月ぐらい先のことまでしか書けません。そうです更新は12月ですが、

これ書いてるのは10月です。10年後どころか来年のこともわかりません。

これから先のことはわかりませんが、過ぎ去ったことはよく思い出します。

入社当時のサカタだよ

政治にも経済にも社会にも興味ない、何のスキルもない自分のようなニートに

できる仕事なんて編集しかないと思いつめた手負いの狸みたいな20代の自分が

暗い目をしてマガジンハウスに入ったのは、いまにして思えば四半世紀以上昔。

あのころの出版業界はDTPがブームで、DTPができなきゃ時代に遅れると

誰もが浮足立ってましたが、そんなことはありませんでした。いまでは誰も、

DTPなんて言葉を口にしなくなったので平成生まれの人は知らないかも……

Desk Top Publishing の略でパソコンソフトで印刷物を完成させちゃおうという

ブームでした。コストカットにもなるし、出版社としてはメリットしかない。

しかし、DTPのスキルがあっても作るものが面白くなければ何にもならない。

コストが安く上がっても需要がなければ無意味ということがすぐにわかって、

編集者がDTPのスキルを身につける流行はあっというまに消え去りました。

ただ、ページのデザインを組む人はそれから5年以内に全員パソコンソフトの

スキルを身につけて、手描きで仕事をする人はいなくなりました。スキルは、

編集ではなくデザインに必要だったのです。

年老いたサカタだよ

編集生活25年、老いさらばえて隠居しても不思議じゃない年頃になった自分の、

遠くなりかけた耳にちかごろ「DTP」と似た響きの英語だか何だかわからない

ヨコ文字のワードがきこえてきます。ウェブコンテンツをバズらせてマネタイズ

するスキルがないと時代に遅れると聞いたんですが、どうすればよいのでしょう。

神は死んだし、紙は終わりなので、紙で光るものを作ったり原稿がうまい人より

ウェブのスキルを持っている人が勝つって聞いたんですけど、戦うつもりなんか

ありません。スキルがあっても作るものが面白くなければ何にもならないことは

DTPのときに誰もが学んだと思ったんですが、そんなことはなかったんですね。

スキルがあればできる仕事はスキルのある人に任せればいいんじゃないだろうか、

なんて思っていたらデザインのスキルを持っている人たちを束ねる老舗の会社が

紙のデザインから手を引き、ウェブデザインにシフトしました。紙は死んだのか、

もうすぐ死ぬのか。紙を捨てる神あれば紙を拾う神あり。代わりに紙のデザイン

してくれる人は現状まだ存在するので当分は生き永らえますが。

似顔絵のサカタだよ

2か月ぐらい先のことまでしか見えないので、このあとどうなるかわかりません。

DTPの件とウェブの件は相似形に見えていますが、思い過ごしかもしれません。

何のスキルもないニートのような自分にできる仕事なんて編集ぐらいしかないと

思いつめた手負いの狸みたいな50代の自分が暗い目をして何かをやっているのは

20代の頃と何も変わりません。仕事の量は確実に倍以上。人数が半分以下なので

当然そうなるわけですが、何のスキルもないので、いつまでもつか2か月ぐらい

先のことまでしか想像つきません。何か月できるか、何年できるか、逆立ちして

10年やって編集者として定年を迎えられるか。もし迎えたら、その後どうするか

まったく何も見えない2020年の師走(のふりして神無月)です。

 

関連記事:   しめきり

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