サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

ギャグ

2016年12月28日 | サカタだよ
マイノリティにもいろいろあって、LGBTといったメジャーどころは何らかの理解を得ているか
未来に希望があるけれど、ギャグがないと生きられない体質というのは社会に受け入れられ
ない気がしてならない。ひがむつもりはないけれど、もっとギャグを! と死ぬときは言い残す
つもりで10代、20代、30代、40代……どうにか生き延びているとはいえ、近ごろの状況は
かなり心許ない。


ふうらい姉妹

本屋さんでギャグを求めて漫画コーナーをうろつく。コミックエッセイばかりでギャグが少ない。
萌え系ばかりでギャグが少ない。ネット発信のゆるいネタばかりでギャグが少ない。そんな中で
続きが楽しみなギャグ漫画のひとつが、長崎ライチの『ふうらい姉妹』だ。絵もいいしネタもいい
んだけど果たして4巻は出るんだろうか?


ラブラブエイリアン

エイリアンがごはんで手なづけられたり、人間に対して強気と弱気が極端だったりしてかわいい
『ラブラブエイリアン』は2巻まで出ている。人間のほうのエピソードが下世話でくだらないところ
が絶妙なんだけど、果たして3巻は出るんだろうか?


飯田橋のふたばちゃん

これは実在の出版社を擬人化した四コマで、講談ちゃん、集英ちゃんといった大手出版社から
主人公のふたばちゃん、ヤンキーそのものな秋田ちゃん、増殖していく角川ちゃんたちの活躍
が楽しみだったのに2巻でストップしてしまった。ウェブでただ過去ネタが更新されていくばかり。
ちなみにマガジンちゃんはいない。


シャアの日常

ギャグ不足の昨今、パロディものでも面白ければ……と手を出してがっかりすることも多い中、
安アパートに住んでいるシャアの日常を描いたこれはいいものだ。とくにセイラさんのニセモノ
ふうなツリ目のキャラが微妙な感じでおかしい。(全員ニセモノなんだけど)


北斗の拳イチゴ味

いまとなっては北斗の拳より、こっちのほうが面白いくらい。脇役たちがこんなに活躍するとは
原作者もうれしいにちがいない。2分アニメが12話ぐらい放送されて、DVDになったものまで
買ってしまった。これがなかなか見飽きない。


目玉焼きの黄身…

着ぐるみショーの悪役、ドクフラワーの中の人が食べ物の食べ方について思い悩むマンガ。何巻
までいくんだろう? ここに挙げている中でいちばん快調に巻を重ねているかも。


まんが家総進撃

まんが家残酷物語(だったかな?)が連載する雑誌を変えたのか、進撃の巨人にあやかったのか
タイトルが変わってむしろ残酷になった。残酷なのは編集者のほうだけど、まんが家がひどい目に
あう話が続々と出てきて、これは完結した。


Gのサムライ

島流しにあったサムライとお公家さまが女を夢見て自慰のかぎりをつくす下ネタ限定ギャグ漫画で、
子どもには読ませられないけど面白い。捨木煮淫妖斉(すてきにいんようさい)というお公家さまは
サザンの歌詞からとっていて、サムライとふたり童貞のまま、あらゆる変態行為を極める。


夜廻り猫

ちょっといい話寄りの猫漫画で、これは子どもに読ませられるし大人が読んでも面白い。ギャグかと
いったら微妙なところもある、ほのぼの8コマ漫画が全101話。たぶん続きがある。


今週のかなでさん

最近のヒットはこれ。昔のダウンタウンのコントみたいなシュールなギャグを漫画に結実させていて
すごい。どうかこのテンションのまま2巻、3巻と続いてほしいけど危ぶまれる。

年末年始、いつにもましてギャグを求める心が激しくなるとき、本屋さんで収穫が得られなかったら
このへんを読みなおすと禁断症状が抑えられるかもしれない。

抑えられなかったら
どうしよう……


長い間ご愛読ありがとうございました。
このブログは年内これでおしまいです。
新年は4日から更新する予定です。
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わたしはマリー

2016年12月21日 | サカタだよ
今日はヴェルサイユも大変な賑わいですこと。ごきげんよう、わたしはマリー・アントワネットの
うまれかわりのサカタだよ。パンがなければケーキを食べればいいじゃない? 人はパンのみ
に生きるにあらず、甘いモノにも生きるなり。糖質制限ダイエットしながらデザートを欠かさない
あなたたちに、どうこういわれるようなことじゃなくてよ。パンがあってもケーキを食べるんでしょ、
ちかごろのわかいひとは!



わたしがハプスブルグ家にうまれたのは1755年11月2日、お母さまはマリア、お姉さまたち
も名前はみんなマリアばかりよ。本当はすぐ上の姉のマリア・カロリーネがフランス王妃になる
予定だったけど、その上の姉マリア・ヨーゼファがナポリ王妃になる直前に亡くなってしまって、
代わりにカロリーネが嫁いだから、末娘のわたしアントワネットがルイ16世と結婚したの。



それから250年ぐらい経って、わたしの生涯を美術品でたどる「マリー・アントワネット展」が
2016年10月25日から17年2月26日まで、日本の六本木・森アーツセンターギャラリーで
開催されているから、うまれかわりのサカタだよも取材と称して足を運びました。なつかしい。
なにもかも、あのころを彷彿させるものばかりで涙がこぼれそう。



ロココの薔薇と呼ばれたサカタだよ、じゃなくてマリーだよ。政治のことはわかりませんけど、
審美眼にはここだけの話とても自信があります。わたしを描いた絵画はもちろん、調度品も
ぜひご覧いただきたいわ。日本でつくられた桃の小箱や負い籠の香料入れが革命で散逸
しないで残されていることなども、とてもうれしく思います。



これが首飾り事件の、わたしが宝石商から騙し取ったと疑われた160万ルーブルの首飾り
ですのね。たいへん趣味の悪いこと。わたしがこんなもの欲しがると思われることだけでも、
我慢なりません。知らないといったら、知らないんです! 大嫌いなデュ・バリー夫人が注文
した首飾りなんて、わたしが引き取るはずありません。この詐欺事件のせいで革命が起きた
と、いま思い出しても悔しくて気絶しそう。



不幸になって初めて、自分が何者かわかるのです。バスティーユが襲撃されたときは暴動の
ひとつで、まさか革命とは思いませんでした。わたしもその後、2か月くらいは小トリアノンで
何不自由なく静かに暮らしていたんです。フェルゼンも訪ねてくれましたし、パンが欲しいなら
みなさんに上げればいいのに、みなさんが欲しかったのはパンより首だったんですね。



夫がギロチンにかけられて、夫だけでなくわたしも。身代わりマリーという歌があるようだけど
あれはわたしのこと? 処刑台に向かうときも、わたしは毅然とした態度を崩さなかったつもり
です。カペー未亡人と呼ばれて髪を短く切られ、後ろ手に縛られて汚い荷馬車で見せしめに
されたのは不当な扱いでした。なぜなら、王は縛られなかったはずです!



そのとき着ていたのは、こんな服でした。わたしの生涯は、12月24日発売のクロワッサンにて
作家の中野京子さんが「マリー・アントワネット展」を案内する記事で詳しく知ることができます。
サカタだよが担当したARTのページです。



大群衆が取り囲むコンコルド広場で、断頭台に上るわたしは死刑執行人の足を踏んでしまって、
ごめんなさいねと謝りました。そのとき靴が片方、脱げ落ちて、すぐに誰かにひろわれましたが
ゲルノン=ランブル伯爵とやらが購入して今に伝わっているようです。

来週のこのブログは、
「ギャグ」の予定です。
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日本カジノ化計画

2016年12月15日 | サカタだよ
人災も忘れた頃にやってくる……かの無名なサカタの言葉です。統合型リゾート整備推進法案
とかいう、統合失調症みたいな名前の法案が通って日本にカジノができると聞いたら、自動的に
かえうたができてしまいました。筋肉少女帯の「日本印度化計画」のかえうたで……




      「日本カジノ化計画」


日本をカジノにしてしまえ!

俺にカジノをやらせろ 俺はいつでも旨みにこだわるぜ
俺にカジノをやらせろ 俺はいつでも旨みにこだわるぜ

シンガポールで見た 富裕層の男よ
俺をいざなえ タックスヘイブンに

IR tonight fever
natural high and trip
IR tonight fever
natural high トビマス トビマス 日本をカジノにしてしまえ!

俺にカジノをやらせろ カジノミクスが俺をハイにするぜ
俺にカジノをやらせろ カジノミクスが俺をハイにするぜ

マカオで見た 富裕層の女が
ヨガのポーズで ドンペリジャグジー

Integrated Resort fever
natural high and trip
Integrated Resort fever
natural high トビマス トビマス 日本をカジノにしてしまえ!

俺にカジノをやらせろ 俺はいつでも欲望のままに
俺にカジノをやらせろ 俺はいつでも欲望のままに

中央線に飛び込んだ聖者の
最期の言葉が 美しい国はどうなった!

Excite! natural high and ttrip
Excite! natural high トビマス トビマス

日本をカジノにしてしまえ!






関連記事:  ポータブル化ダンディ
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10冊の本

2016年12月14日 | サカタだよ
2016年も押し詰まってまいりました。今年1年どんな本を読んだかな? 読書記録をふりかえってみると
驚くほど仕事関連の本ばかり! 趣味で読んでる本なんか数えるほどしかありません。貧しい人生ですよ。
よよよ……(咽び泣く声)。

涙をふいて、純粋に楽しみで読んだ本、仕事に関係なく読んだ本、ただ単に面白かった本を10冊選んで、
心の栞にしようと思いました。


ニッポン沈没

斎藤美奈子さんの本です。『妊娠小説』のころ(20年以上前?)は『超一流主義』の斎藤澪奈子さんと混同
しそうになった覚えもありますが、『紅一点論』とかその後も著作を読むうちに間違えようがなくなりました。
『ニッポン沈没』は時事ネタを関連書3冊の書評であつかう、手の込んだ本で、NHKの偏見を茶化している
(と思われる)「余計なお世話の『無縁社会』」の回がとくに楽しい。それから、まえがきに書いてあること…
近年この国を襲った大きな「人災」として「東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故」(2011年3月)と
もうひとつ、「第二次安倍晋三政権の誕生」(2012年12月)というのを見て笑ってしまいました。その他にも
いろいろ笑いのツボを突きまくる内容の濃い本です。


文壇五十年

キンドルで正宗白鳥の無料のコンテンツを読んでいるうちに、まとまったものが読みたくなって買って読んだ
明治・大正・昭和の文壇史です。正宗白鳥その人が明治・大正・昭和を生きたので、同時代の人の受け止め
方がとても生々しく垣間見えるのが魅力です。よくいえば透徹した目を持っている、悪くいえば辛辣そのもの。
そんな正宗白鳥の個性が全開になっていて、ずっと笑い通しです。いま生きてたら面白いのに!


誰にも書けない
アイドル論


とても厳しい家庭に育ったクリス松村(男のお姉タレント)が、父に認められない歌謡曲を心の支えに必死で
生きてきた思いのたけが記されていて、圧倒されます。非常に克明な記憶と、客観的なデータで説得力ある
アイドル論が展開されますが、本質は情念の書で深い感動を覚えました。確かに誰にも書けません。


モードの身体史

近世フランスの服飾にみる清潔・ふるまい・逸脱の文化、というサブタイトルがついた本です。ファッションが
社会の階層と密接に結びついていた時代、旧体制のモードについて、知らないことがたくさん書いてあって
刺激的でした。上流の人物は白い服を着替えることで清潔が保たれる、ゆえに入浴しないどころか、入浴は
害毒であると考えられていた話とか。脳が裏返りそうな逸話が、いっぱい詰まっています。


パナマ文書の正体

今年はタックスヘイブンに注目が集まりましたね。いま世の中が乱れているのは、かなりの度合いでタックス
ヘイブンのせい。タックスヘイブンがパナマ以外にもあちこちに存在しているのは、かなりの度合いでイギリス
のせいだとわかって、はらわたが煮えくり返りました。日本は関係ないかのようですが、とんでもないことです。
関係大ありどころか、完全に巻き込まれていて、もう笑うしかありません。


QUEEN OF THE DAY

ミュージックライフの編集長だった東郷かおる子さんが、クイーンを追いかけていた(海外まで追いかけていた)
当時をふりかえり、当時の記事も掲載してまとめた本です。『誰にも書けないアイドル論』に優るとも劣らぬ情念。
一文字たりとも目が離せないスリルに満ち溢れています。変態としか思えない衣装を身に着けたバンドの写真が
(フレディ―・マーキュリー以外の3人もかなり奇天烈!)カラーでたくさん掲載されているのも、ものすごいです。
1970年代にはきっと見てはいけないものが山ほどあって、時の流れの中に埋もれているにちがいありません。
1974年のミュージックライフ12月号の人気投票によると、「クイーン、遂にイエスを追い抜く!」だそうで、1位が
エマーソン・レイク&パーマー、2位がレッド・ツェッペリン、3位がクイーンで4位がイエス……なんだその顔ぶれ
とあっけにとられました。


ブギーポップ新作

『ブギーポップは笑わない』から20年近く続いているシリーズ、全部読んでいます。ゲーム小説とか呼ばれてた
ものがライトノベル……略してラノベになって、2000年代ものすごーく勢いがありましたけど沈静化しましたね。
そのあいだずーっとブギーポップはスタンスを崩さずにシリーズを重ねています。『螺旋のエンぺロイダー』とかも
書いてる(読んでる)から新作はおあずけかなと思っていたら出た『ブギーポップ・アンチテーゼ オルタナティヴ・
エゴの乱逆』という長いタイトルの本も、やっぱり面白かったです。説明するのは長くなるからしません。


気になる部分

偏執的にささいなことを気にするエッセイを集めた本です。明らかに人を笑わせることに必死になっている本で、
冗漫さが全くなく、本来の意味でスタイルがあります。文体のほうのスタイル。ときどきショートショートのような
ブラックユーモアが仕組んでありますが、人を笑わせようと真剣になるあまり、そうなっているんだと思います。
『ねにもつタイプ』と『なんらかの事情』も同じです。


とんでるバカ本

タイトルに面白ってついてる本が面白かったことはありません。しかし、バカってついてる本はたまには面白い
場合があります。この『お待ちかね版とんでるバカ本』は、豆たぬきの本というシリーズが懐かしいな~と思って
よく考えずに買った古本なんですけど、『學問』とかで有名になる前の夏目房之介が才能を持て余してるような
変な本で、面白いから『2』も読んだらそっちは『學問』っぽい漫画エッセイが多くて今ひとつでした。


元号でたどる日本史

大化の改新の大化という元号は、なかったのではといわれている……とか、のっけから面白いこと書いてある
ので読み始めたら、昔の人は白い雉を見てめでたいから白雉という元号にしたり、赤い雉が献上された記念に
朱鳥と改元したり、いまの日本人とちがって大らかだな~! 元号ころころ変わるし、生前退位は当たり前だし、
生きている人が守ろうとする伝統なんて一時の流行にすぎないことが実例でわかる面白い本です。長続きした
元号ランキングの断トツ1位は昭和ですが、平成もじつはトップクラス。案外いろいろなことがあったな~! と
ふりかえったら面白いのではないかと思い、年明けから3号連続で「平成」をテーマに「お茶の時間」という記事
をつくることにしました。仕事関係ないつもりで読んだ本なのに、仕事になっちゃった。あ~あ……。

覚えていたら年明け
平成3部作みてね~
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シネマGAGA

2016年12月07日 | サカタだよ
最後にアッとおどろく大どんでん返しを仕込んでありますので、どうぞ10本目の映画までおつきあいください。
2016年、映画館でどんな映画みたかな? ふりかえって10本にしぼりました。

この『猫なんかよんでもこない。』は、みるつもり全然なかったんですが、ひますぎて映画館に寄ったら時間が
ちょうど合ったのでチケットを買いました。もう2月だったと思います。前の年の秋だか『先生と迷い猫』という、
イッセー尾形が主演の猫映画みて面白かったので、この猫映画どうかな? と軽い気持ちでみました。

たいした話ではないのですが、猫2匹が人間以上の演技をしています。それがすごい! 原作の猫マンガを
映画化した経緯があるので、ときどき猫アニメが挿入されるのですが、それが全然かわいくない! なぜ、
この猫マンガを映画化しようと思ったのか首をかしげながら、実写の猫の演技力(じつは人間の演出力)の
ものすごさに、奇跡を感じたことでした。映画って、期待してないと実に素晴らしいですね!



『マッドマックス 怒りのデスロード』の公開は2015年ですが、暴力シーンの連続で退屈そうだなと思ったので
放置していたんです。ところが評判があまりに高いので、2月になってようやく映画館でみたら面白い。設定の
バカバカしさと映像の独特さ、いや~期待してない映画って本当に素晴らしい!

しかし、元々の『マッドマックス』で主人公が失ったのは男の子だったのに、女の子の幻影に主人公が囚われて
いるのが不思議でした。それから『マッドマックス2』でクラッシュしたはずの愛車、インターセプターに主人公が
また乗ってるのがおかしい。

インターセプターが健在ということは、『怒りのデスロード』はオリジナルの『マッドマックス』と『マッドマックス2』
のあいだに起きた出来事で、そのあいだに主人公が女の子を死なせる経験をしたんでしょうね。



快、感……! が、あんな取ってつけたようなシーンになっちゃってるとは驚きでした。プロモーションビデオの
長いやつに、お金を払ってつきあわされた。そんな感じかな? 『セーラー服と機関銃 -卒業-』には、さぞかし
ファンがつめかけていると思って3月に足を運んだら、つめかけてるのは自分くらいで映画館ガラガラでした。
大コケ?

この映画の大ヒットを機に、橋本環奈が九州のアイドルグループを卒業して、一気に女優として花開きますよ
と鳴り物入りの作品でした。今年最大の期待ハズレかと思ったら、もっと期待ハズレな超大作が!



対決じゃなかったし、変なバケモノ出てくるし、クリストファー・ノーランの3部作は首かしげながらも楽しめた
けど、どうにかこうにかノーランが築こうとしたバットマンのリアリティ全部おじゃん! ひどかった……当分、
映画館で映画みるのやめようと思いました。

そして『バットマン』(1989)、『バットマンリターンズ』(92)、『バットマンフォーエバー』(95)、『バットマン&
ロビン』(97)をDVDでみて、葬式気分に浸ったものです。ノーラン3分作もついでに鑑賞したり。



ひさしぶりに映画館でみる気になったのが、『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』。とても逆説的な映画で、
すごく面白かった。アメリカ人はアメリカが一番だと思っているけど、そうじゃないよと証拠を示していきながら、
もう一度ひっくりかえす。アメリカ人の何%ぐらいが意味を理解できるんだろう?



渋谷パルコPART3の8階にあったシネクイントが閉館する直前に上映していた『シング・ストリート 未来への
うた』は、アイルランドの少年たちがモテるためにバンドを組んで、プロモーションビデオをつくる話なんだけど、
そのプロモーションビデオが80年代にありそうな絶妙な出来で、どれも楽しかった。それだけでも価値がある。

ダメな兄貴が非常によくて、ダメな兄貴のおかげで弟が現在どうなってるか示すエンディングがまたよかった。



『シン・ゴジラ』は確かに面白かったけど、庵野秀明監督がゴジラを作ればこうなる、というのをやりきっている
感じで、2回も3回もみる人が続出しても1回でいいと思った。



『X―MEN アポカリプス』は本編が144分あって長いのに、映画館で4回みてしまった。これまでのシリーズが
すべて生かされていて、この夏はゴジラよりこっちだと思ったが世間はゴジラだった?



そのゴジラを超えてリピーターが多いみたいだったので『君の名は。』をみたら、なるほどこれはすごいアニメだ。
でも1回みれば十分かも。



脚本と小説を同じ人が、ほぼ同時進行で書いている『超高速!参勤交代リターンズ』は映画館でお客さんが爆笑
していてすごかった。脚本と小説は土橋章宏さん。そういえば、『君の名は。』も脚本と小説を同じ人が書いている。
いいこと考えた、と思って新海誠さんの『小説 君の名は。』について『超高速!参勤交代 老中の逆襲』(小説)の
土橋章宏さんに、クロワッサンで書評をお願いしました。

小説と脚本の違いとか、両方を書いているから見えることとか、ジャンルは違えど映画と小説いずれにも取り組む
かたならではの書評が読めるんじゃないかと。

12月24日発売号に載るので
おぼえていたら読んでね~~
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