サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

海を埋めないで

2018年12月28日 | サカタだよ

おととい更新した「ゆく年サカタ」というネタで年内最後にするつもりだったんですが、かえうたのネタを

うっかり思いついてしまったので年を越さずに上げておきます。すぐ風化しますから、お早めにどうぞ。

オフコースの「愛を止めないで」のかえうたです。

 

    海を埋めないで

 

「ごたごたしないで」君はあれから

沖縄の世論を 恐れている

知事が君の心の 扉を叩いてる

怨む心が そっとそっと揺れ始めてる

海を埋めないで 土砂など入れないで

酷いことを 勝手にしないで

 

君の支持率が どんどん下がってる

その恨みが まっすぐに島の方へ

なだらかな辺野古への 坂道を運び込んで

いきなり土砂を ぶちまけよう

海を埋めないで そこから逃げ出して

「できない基地」はいらない もういらない

 

海を埋めないで 島から手を引いて

すなおに涙も 流せばいいから

ここでわびて いじけた夢も

すべてその手を離れたままで

 

島の運命が ふたつに分かれてる

そのひとつが まっすぐに

 

関連記事(かえうた):   

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ゆく年サカタ

2018年12月26日 | サカタだよ

今年も1年、だいたい週1回ペースで、べつに誰も望んでないブログを書き続けてきました。今年いちばんの

出来事といえば、まあ4年ぶりでターザンに戻ってきたことですかね。昨年末はクロワッサンにいましたから。

1月末にターザンに異動と宣告されて、3月末までクロワッサンで働いて、4月ぐらいからターザン編集部へ。

5月発売号では、つるつると誌面に出ていました。そうだった……15年ぐらい前にアンアンから異動したときも

「なんだこの雑誌! ちょいちょい編集者が出てる!?」って、びっくりしたものです。

すぐに慣れましたが。この職場も永遠に続くかと思ったら、ひょんなことから10月にフロアを引っ越しましたね。

なんだったんだろう、あの謎の引越し……パワハラ? そんな些事はともかくとして、4年ぶりに誌面に出ると

15年前からのサカタ暗黒史が走馬燈のように目の前を過ぎてゆくのです。

減量させられたんですよね。誌上ダイエットという、よくあるやつです。それで毎号レポートしてたら、見た人に

声をかけられるようになりました。例えば飲み屋で焼酎とか飲んでると、「いいんですか!お酒飲んで?」とか、

「つまみ食べ過ぎないように、揚げ物はダメですよ」とかチェックが入りました。やりにくかったです。

帰り道、ふらふら電車に乗らず歩いてると、「本当に歩いてるんですね!」とすれ違う女性に声かけられます。

徒歩通勤でカロリー消費をもくろむページを作ったりしたから、そういうことになるのです。フィットネスクラブを

取材しにいくとマネージャーさんが「見てます」といってくれたり、スポーツブランドの女性限定イベントを撮影に

いくと、「がんばってください(仕事ではなくダイエットを)」とお客さんから握手を求められたり、断わるわけにも

いかないから即席握手会みたいになったりしました。

いいことばかりではありません。散歩の途中で散髪するのが当時は好きだったんですが、あるとき飛び込みで

床屋さんに入ってハサミで髪を切ってもらい、カミソリで顔をあたってもらっているとき、「知ってますよ?」と声が

かかります。「ダイエット大変ですね」って、まさか読者だったとは! 刃物をつきつけられて、刃物でなでられて

おどされる(わけではない)とは。。。せめて髪を切ってるときにしてほしかった。

最初の写真のライターさん(筋トレ歴31年)とバカ話しながら飲んでたら、カウンターの隣の席のビジネスマンが

「あの……ターザンの方ですよね、サカタさんですよね」と言い当てるではありませんか。もっとも、飲みながら

さんざんターザンの話をしたり、名前を呼び合っているのでバレても無理ないです。「ターザンのバックナンバー

うちに全部あります」とおっしゃるから、そのあとバカ話ができなくなってしまいました。

そういうのって一瞬だろうとタカをくくっていたら、あんまり誌面に出なくなってからもイラスト座談会みたいなのを

連載でやっていたせいか、ずっと何やかや声をかけられる機会がありました。ターザンを離れる少し前も、取材に

行こうと通用口を出ると、「一緒に飲みましょう!」と向かいの店で出張ついでに飲んでいる人から誘われたり、

さよならターザン的なことをイラスト座談会で書いたら、お酒の発表会で製品担当の人がおすすめを注ぎながら

「あのイラスト座談会はサカタさんがいなくなったらどうなっちゃうんですか?」と心配したり。

どうなっちゃうって、なくなるに決まってるんですけど、「どうなっちゃうんですかね~」としかいえませんでした。

異動先で心機一転がんばれと激励するためか、当時まだ会社にいた偉い人に呼ばれてかしこまっていると、

「きみはターザンといえばサカタというぐらい知られているんだから、これから一層ターザンでがんばるように」

と何か行き違いのある説諭をされ、両隣の方も特に訂正しないから、「もうターザンじゃありません」とかいうと

顔に泥を塗るかな? と思って「ハイこれからもターザンでがんばります」と棒読みで宣言したこともあったっけ。

まさか4年後に実現するとは、ものすごい言霊力……??

ターザンじゃなくなってからも、あっターザンのサカタ! と思われることが、気づいた場合だけでもそれなりの

頻度であり、いちばん困惑するのはマッサージ受けてるときに、お尻とか揉まれながら「サカタさん見てました」

と告白されることです。身動きできず、なすがまま。鼠蹊部をあまり刺激しないでほしい。。。整体を受けたとき

「立派な大胸筋ですね」と念入りに圧をかけられたときも恐怖でした。きっと、黙って「サカタだよ」と思っている

人もいるに違いありません。

このまえ公園でロケをしようと思って、都とか区とか役所をまわって許可申請したとき、どこもいろいろな理由で

却下されるので困っていたら、とある役所の担当さんがターザンの許可申請をみて何やら感心しているご様子。

もしかしたら読者の方かなと思いながら手続きをして、通常は許可が下りるまで3~4日、長ければ1週間ぐらい

かかることもあるというので、そりゃそうだろうと帰ってきたら即日で許可が下りたことが。何となく、長年の読者

でサカタのことも知ってるから、「わっホンモノが許可もらいにきた」っていうリアクションだったんじゃないかなと、

あとで思いました。自意識過剰でしょうか? よいお年を!

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瀕死のギャグ

2018年12月19日 | サカタだよ

ギャグがないと生きていけない、生産性のない人間だとカミングアウトするのも3年目ですが、LGBTのように

たたかれることは、これまで一度もありませんでした。フフン、黙殺というやつでしょうか? ほとんど瀕死の

ギャグの世界に、今年どんな収穫があったか振り返ってみたいです。 (なかったらどうしよう!)

『まんが版 武士の歴史 お侍の誕生と現在』は、お侍とヒーローばかり描いて画業30年を迎えた漫画家

ほりのぶゆき先生が学習漫画のふりをして世に問うたギャグ漫画です。出たのは今年ではありませんが、

お正月に読んで “ああ、やっぱりギャグは生きる力を与えてくれる” と、しみじみ泣けました。

21世紀、世界の麻雀人口は1億人を突破。ここ日本でも全国の女子高生たちが日夜プロに匹敵する活躍を

すべく……うんぬん(でんでんではない)で始まる麻雀漫画『咲』がドラマになったり映画になったりしてるので

おそらく企画されたパロディです。原作者を女子高生に仕立てて、麻雀漫画家として一人前になるよう出版社

の社長(じつは肉親)からさまざまな試練を与えられて乗り越えるギャグ漫画です。

『アダムとイブの楽園追放されたけど…』は、宮崎夏次系の2年半ぶりの新刊だったようですが、あたかも

禁断の果実のようなギャグ漫画でした。2巻が楽しみです。 (たしか12月に出る予定)

完結したシリーズの続編が始まるとは……『怪物王女ナイトメア』はミステリーだったりホラーだったりする

んですけど、ギャグ成分が濃くて楽しみです。3巻まで出ましたね。

『Love&Peace2清野流居酒屋&スナック攻略術』は、ちゃんと攻略術っぽいネタは最初のうちだけなので

実用漫画のつもりで読むとがっかりすると思いますが、ギャグ漫画のつもりで読むと最高です。

あまりにお下劣なので2巻は出ないんじゃないかと思っていた『憑依どーん!』……なんと2巻が出ました。

(感動的完結) と右下に書いてありますけど、最後までお下劣でとても楽しめました。

『恥をかくのが死ぬほど怖いんだ』は、サレンダー橋本が2015年に出した単行本ですが初めて読みました。

新作が出たタイミングで本屋さんに並列展示されていたのです。新作も面白いけど、この短編集が濃ゆくて

好きです。出てくる人たちが、とことんダメダメで胸を打たれます。

『金剛寺さんは面倒臭い』は、たしかに面倒くさくて笑えますが、ちょっとつらいです。そういうギリギリの線

で紡がれるギャグ漫画です。2巻になれば薄まるかなと思いましたが、むしろ、さらに、つらいです。でも、

なかなか笑えます。

ザコキャラだけで1冊になるとは……『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌1』は2巻を出そうとしてるのがすごい。

『北斗の拳 イチゴ味』も9巻まで出たし、英訳で笑わせる『北斗の拳 BBQ味』も出たし、北斗の拳ってギャグ漫画

だったんですね! ごきげんよう。

 

関連記事:  今年もギャグ

 

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さよならMM

2018年12月12日 | サカタだよ

昔は手帳に読んだ本を記録してました。結局それがいちばん閲覧しやすいし、記憶にも残りやすいのでは

ないかと最近ちょっと思います。2010年ぐらいからウェブで記録するようになって、検索機能が便利でした。

ところがアマゾンの手のひら返しで、そのサービスが年明け終了になると、秋に知らせが舞い込みました。

1月20日には全部のデータが消えるそうなので、取り出せるうちに取り出しつつ、今年どんな本を読んだか

振り返ろうと思いました。なにか面白い本あったかな? (覚えてない)

お正月にYOUTUBEでアニメの名シーン集をみて、原作を古本屋さんで見かけたので1冊読んでみようと

手に取った「物語」シリーズの1作目。きっかけというのは怖ろしいもので、結局6月に出たシリーズ最新作

『宵物語』まで、24冊つるつる読んでしまいました。 (そうだ、忘れてた…)

そっけない表紙、400ページ以上ひたすら文字ばかり。データがいっぱいで面白いんだけど読むのに結構な

時間がかかるので、この『情報』は通読したけど続編の『知識』は積んどくだけ。来年のお楽しみ?

隠蔽が政治問題になった1年だから、明治維新そのものが巨大な隠蔽だったことを理屈ではなく物語として

読ませる『維新の肖像』は現代小説のように心に迫りました。

なんだ、この写真は……古代における日本滅亡の危機といわれる白村江の戦いが、なんと藤原氏による

権謀術数の一環で、ほぼ「やらせ」だったという面白い歴史小説です。蘇我入鹿が海でイルカと泳いでいる

シーンが、かわいくて何だか印象に残りました。

佐伯泰英の時代小説を1冊も読んだことがないのは、刊行点数が多すぎて何から手をつけたらよいのか

わからないのも理由の一つ。しかも現役の作家だから、続々と作品が増えていく……そんなある日のこと、

古本屋さんにロングインタビューの文庫本が100円でおいてあるのを見かけて、買って読んでみたら意外な

人となりで、いろいろなシリーズの系統もなんとなく理解できたから、いつか1冊読んだら最後つるつる百冊

読みそうで怖い。

邪馬台国と神武東征を別系統としてノンフィクション風に書いているのが読みやすくて、面白かったので

シリーズ全7巻つるつる読んでしまった。1巻目がとくによかった。

話題の本はあまり読まないんだけどKindleでダウンロードしてさくっと読んでしまいました。それから

次のもKindleでダウンロードしたやつです。

地元山口で身内の候補を守るべく、対立候補に対する選挙妨害を反社会勢力に依頼して、報酬を

ケチったばかりに火炎瓶を事務所に投げ込まれた顛末と、裁判の証拠書類を読むことができます。

アウトだと思いますけどね。

短編アンソロジーなんですけど粒ぞろいです。とくに面白いなと思ったのは、木下昌輝の「信長の首」

でした。他の作品も読んでみたいものです。そう思って読んだ長編の『兵』おもしろかったです。

木元哉多 『閻魔堂紗羅の推理奇譚』はたまたま本屋さんで手に取って読んでみたら面白かったので、

 これはと思って「業火のワイダニット」(シリーズ3作目)から1作目、2作目と遡って読んでみました。

どれもユニークながら3作目がいちばんだと思い、4作目が楽しみです。

 

関連記事:  また10冊だけ

 

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退屈しのぎ

2018年12月05日 | サカタだよ

いつものようにベイサンズで休日をすごして退屈しのぎに映画の1本も鑑賞しようと思ったとき、そういえば

師走になるとその年の映画のことを益体もなくブログに書きつらねがちだったことに気づき、どうせ暇だから

今年どんな映画をうっかり観たか記憶を辿ることにしました。

 たしか年末年始あまり観たい映画がなくて、勝新が最後に作った1989年の『座頭市』をDVDで観ました。

「もうパンツはかない」の勝新太郎は昭和の人だと思ったら、平成元年まで『座頭市』やってたとは意外。

でもやっぱり、1962年の『座頭市物語』(第1作)にくらべると何か物足りないとか思いながら眺めてると、

おもむろに樋口加奈子との濡れ場がはじまって盲目の座頭市がやたら鼻をひくひくさせるのがエロい!

そこが印象に残りました。

映画館で最初に観たのは『嘘を愛する女』でした。TSUTAYAがとうとう映画製作に乗り出したか、たしか

出版社も買収したんだよなと雑念がどうしても頭をよぎって集中できないのは話がへんてこだったせいも

あると思います。あまり印象に残りませんでした。

熊谷守一展の学芸員さんに取材したり、娘の榧さんに話を聞いたりした縁もあり、熊谷守一を描いた映画

『モリのいる場所』の試写を観ました。榧さんは、樹木希林が母に似てるとは思わないけれど、樹木希林は

好きだと言ってました。山﨑努はけっこう似てる……宇宙人と踊るシーンには唖然としてしまいました。

『空海』は当然ながら、空海を演じる染谷将太が主演なんだろうと思っていたら、日本向きに『空海』という

邦題にしてあるだけで、原題は『妖猫傳』という化け猫が主役の話であんぐりでした。

X-MENでウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンが見世物小屋を成功させる話なんですが、見世物の

いわば奇人変人と、彼らを街から追い払おうとする普通の人間との対立が、X-MENのミュータントたちと

普通の人間との対立そのまんまに思えて、がんばれウルヴァリン! と手に汗握りました。

観た映画のことを全部書いてると終わらないので、これでも端折りながらやっております。新聞と政権の

対立を描いた『ペンタゴン・ペーパーズ』を観たらアメリカの新聞はさすがというか、日本の新聞はダメだ

というか、森友学園や加計学園、ケチって火炎瓶のスキャンダルなどなど、ネタがいっぱいあっても追及

しない官邸ペーパーズちょっとはガンバレと思いました。

「アベンジャーズ、全滅。」とポスターに書いてありますが、サノスとかいう悪役が絶対的な力を手に入れて

スパイダーマンもドクター・ストレンジもブラックパンサーもあれもこれも消滅してしまいます。生き物が半分

無差別に消えるという後味の悪い話でしたが、炊飯器みたいな顔したアイアンマンは生きてるので次作で

どうにか巻き返すのかもしれませんね。無理そうですが。

アヴェンジャーズで絶対強者サノスを演じた人が、デッドプールの敵役(というか最後は仲良くなる)を演じた

『デッドプール2』は前作より予算が増えたわりにダレることなく楽しめました。ただ、前作はつい2回観たけど

今作は1回でいいやと思いました。『3』があれば観ます。

浜辺美波を鑑賞しにくる男よりも竹内涼真を鑑賞しにくる女子高生のほうが会場を占拠していて、すごい

キャーキャーいってました。スクリーンの映像に対するリアクションの大きさは『ロッキーホラーショウ』を

彷彿とさせるものがありました。物語は素敵なような、見方を変えると引きこもりの先生が生徒に対して

突如ストーカー行為を働きだす話のようにも思えますが、そこが最大限にキャーキャー受けていたので

問題ないようです。

芳根京子が持っている、魔力を秘めた口紅を塗ってキスをすることで、土屋太鳳と顔が入れ替わるという

一歩間違えば最悪のぐだぐだ作品になってしまう設定でしたが、二人の芝居が上手なので面白く鑑賞する

ことができました。くるくる交代する演技だけもう1回、観に行こうかと思ったほどです。行きませんでしたが。

これは観ないわけにはいかないなあと思って出かけて行きました。伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』です。

よく出来てました。バンドの寿命が延びた。リトル・フレディもそっくりだったし、ブライアン・メイの冷徹な感じ、

ロジャー・テイラーの妖精っぽさ、ジョン・ディーコンの一歩引いた雰囲気、まるで4人が生きているようです。

フレディ以外の3人は老いて尚健在ですが。昔読んだ『フレディ・マーキュリーと私』の著者ジム・ハットンも、

あの内容なら大満足だろうと忖度いたしました。後日談ですが「One Vision」で最後に「フライドチキン!」と

4人がハモるのは彼の発案だそうです。ぐいぐい来ますね、ただの友達。ウェンブリーは資料映像じゃなく、

ちゃんと人を集めて撮ってるのがすごかった。2018年はこの映画がいちばんでした。

関連記事:  映画館ごもり

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