サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

生きるか死ぬか

2024年02月14日 | サカタだよ

元日に石川県の能登を中心に震災が起こり、被災者の保護も救援も当日はおろか生存率がぐんと下がる72時間たっても明らかに不十分なのを見ながら「これはヤバイ」と思ったのは自分だけではないはずです。運よく避難所に逃げ込んでも、凍てつく体育館で雑魚寝して4日も食料が手に入らないとか、納税してるのにあり得ない。

日本と同じ地震国イタリアの避難所と比べて、日本の避難所はいつになっても粗末なまま。過去最高の税収を記録したと昨年ニュースになっていたのに、どうして日本はいつまでも被災者の支援をケチるんだろうか。基本的人権がない憲法に改悪しようと意気込んでるのと、何か関係あるのかな?

とりあえず自宅にある安テントぐらい、いつでも持ち出せる用意をしておくに越したことはない。体育館なんかに収容されずに自力で野山に避難するか、あるいは体育館でプライバシー確保のためテントを張るか。頭のかたい木端役人が見咎めて「テントを張るな」とか嫌がらせを言うかもしれないから、一応ツェルトも持参しよう。

ツェルトはコンパクトだから、ついでに携行できるし、テントのように張らなくても大判のエマージェンシーシートとして頭からかぶり、くるまることができる。テントより実用的かもしれない。体育館に逃げ込む前提なら、テントは防災バッグから除いてもいい。そのほうが装備の軽量コンパクト化を図れる。しかし、野宿が続く場合にはツェルトよりテントのほうがいい。

ツェルトはこのようにアルミ箔してあるので身にまとってもいいし、体育館で雑魚寝する際にプライバシーを確保する間仕切りとして使える。他に寝袋やマット、最低限の着替え(圧縮袋)や非常食、水、ソロキャンプ用のバーナーとクッカー、といったアウトドア装備をすぐ持ち出して避難できるように荷造りして部屋にいつも転がしておこう。いざとなれば背負って逃げるんだ。

そんなことを思いつつ正月に古着屋をのぞいたら、ドイターのフーチュラというバックパックの名品がわずか4000円で吊るしてあった。容量40リットル+10(上に伸ばせば容量50リットル)……災害時の避難にちょうどいい。平時はそのままキャンプや山歩きに使えるし、と思って4000円はたいて購入した。防災バッグ(兼お泊まり山行セット)として荷造りした。これでよし、と一度は思った。

それまでの自分は、荷物は小さいほうが正しいと信じていたから、泊まりがけのときもバックパックは容量15リットル(写真)か、せいぜい20リットルにとどめるよう心がけていた。寝具さえ持参しなければ、デイパックに着替えぐらい詰め込めるし、炊事道具などを持ち歩くにしても容量25リットルあれば足りる。

もしもバックパックがぎゅうぎゅうになる場合は、貴重品袋にしてる容量3リットルのポーチをバックパックから取り出して、体の前に斜めがけすれば大抵それで何とかなるし、散歩や買い物ぐらいならポーチだけ持って身軽に行動することが多かった。しかし、救援物資がなかなか来ない被災地のありさまを見たり、ボランティアは行くな来るなとミスリードする人たちを見てると、さすがに・・・。

ポーチにカラビナホルダーつけてペットボトルのお茶をぶら下げて出歩いているとき被災したら、困窮すること確定。なるべく防災バッグ(兼お泊まり山行セット)を常に身につけて行動したい。災害大国に暮らす以上、そして公助が期待できない以上、それくらいの自助はしておかないと。共助するには力不足でも、せめて自助くらいは心がけたい。だがしかし、ちょっと困ったことがある。

こんな大荷物(40リットル+10)は、冷静になってみると、いつも身につけて歩くにはやっぱり大きすぎるし、それなりに重たい。山行や観光ならまだしも、買い物や通勤には明らかに不向きだから、当然の帰結として自宅に置き去りにする場面が出てくる。そんなとき、被災したらどうするのか? 実際、能登の地震を知ったのは初詣にポーチひとつで出かけてるときだし、東日本大震災のときも職場にいた。

だから、装備をパーフェクトに近づけて自宅に置いておくよりも、勤務先や出先にも携行できるミニマムな防災用品をせいぜいデイパックに収まる程度にまとめ、「なくてもいいけどあると重宝なもの」はサブバッグに入れて自宅に備えておく。たまたま在宅中に地震などが起きたらデイパックとサブバッグをどっちも持ち出せばいいし、外出中に被災したらデイパックだけで済ませる。

テントもツェルトもシュラフもマットもかさばるし常に持ち歩くには不向きだから、すべてサブバッグ(大きめのショルダー)に入れておき、普段のデイパックには代用品としてエマージェンシーシートを2枚と折り畳みクッション(どちらも小さくて軽い)を忍ばせる。非常食は賞味期限の長いアルファ米を中心に、エナジーバーなどは空の浄水ボトルに詰めて持ち運ぶ。バーナーとクッカーはデイパックに・・・。

などと振り分けて、容量20〜25リットル程度のデイパックを通勤時や外出時に基本いつも持ち歩く。やっぱりテントはあきらめて、それ以外の寝具や衣類、余分の食料や防災ラジオ(手回し発電が可能で充電器としても使える)、小型ソーラー充電器など「なし」でも済ませられる装備はショルダーバッグに移して部屋に転がしておく。これだけ備えておけば、反対に、あっけなく頓死できるかも。

それもまた運命。

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