なんの花かと画像検索したら〇〇〇だった……とFacebookに最近しばしば投稿していて、老いの進行につれて最初なんの花だったか思い出せなくなり、調べてみたらザクロ(5月29日)だった。上の写真がそれで、6月はヤマボウシ、タチアオイ、オオキンケイギク……など淡々と写真を上げていたのが、7月ぐらいから花だけでは飽き足りなくなって、どさくさまぎれに余計なことを書いては上げるようになった。
なんの花かと画像検索したら〇〇〇だった……とFacebookに最近しばしば投稿していて、老いの進行につれて最初なんの花だったか思い出せなくなり、調べてみたらザクロ(5月29日)だった。上の写真がそれで、6月はヤマボウシ、タチアオイ、オオキンケイギク……など淡々と写真を上げていたのが、7月ぐらいから花だけでは飽き足りなくなって、どさくさまぎれに余計なことを書いては上げるようになった。
カレー屋さんのお姉さん(東南アジア出身ぽい)が「お好きな席どうぞ」と言った。
店内は空いている。それならテーブル席に座ろうか、と思ったその時のことだった。
カレー屋さんのお兄さん(東南アジア出身ぽい)が「回転寿司どうぞ!」と言った。
はっきり「回転寿司どうぞ!」と言い切った。回転寿司……カウンター席のことか。
お姉さん(東南アジア出身ぽい)のほうが日本語は上手だけど、立場は低いらしい。
お兄さん(東南アジア出身ぽい)のほうが日本語は下手だけど、店のチーフらしい。
カラランと入口のドアが開く音がして、次のお客さんがカレー屋さんに入ってきた。
カレー屋さんのお兄さん(東南アジア出身ぽい)の「回転寿司どうぞ」を聞くため、
耳をすませば「カラシどうぞ!」とカレー屋さんのお兄さん(東南アジア出身ぽい)
は言い切った。明らかに「カラシどうぞ」と言った。お客さんはちゃんと聞き分け、
カウンター席に座った。「回転寿司どうぞ」でも「カラシどうぞ」でもお客さん側が
きちんとカウンター席に腰かける。こうなると「カレーライスどうぞ!」でも大丈夫
かもしれない。そう思うともうダメだ。「回転寿司どうぞ」も「カラシどうぞ」も、
「カレーライスどうぞ!」としか聞こえない。カレー屋さんだからおかしくはない。
「カレーライスどうぞ!」と声かけられたお客さんが、正しくカウンター席に座る。
関連記事: カレー古今東西5
トルコライス食べたことある人はきっと「おとなのお子様ランチ」と呼ばれてることも意識しながらモグモグ&ゴックンした経験があるだろう。昭和の日本で「おとなの遊園地」と親しまれたトルコ風呂にちなみ、長崎で生まれたトルコライスは、東京で小池百合子(当時32歳)がトルコの留学生(ヌスレット・サンジャクリ)を教唆しトルコ風呂の改称運動を起こした結果、1984年にソープランドと呼び名を変えた後も「江戸の仇を長崎で討つ」ほど距離があるせいか見逃されたまま、38年後の今日もトルコライスとして人気を誇る。
ドライカレー(またはカレーピラフ)と、スパゲティナポリタン、そしてトンカツをワンプレートに盛るのがトルコライスの基本形で、どこにもトルコの要素がない。「おとなのお子様ランチ」←「おとなの遊園地」←「トルコ風呂」という、「おとなの三段論法」で生まれた料理だからトルコの要素がないのは当然だ。それにしても、小池百合子は38年も前から、ただ呼び方を変えるだけで大きな改革をなしとげたかのようにアピールして政界を渡り歩いてきたことが、図らずもトルコライスで露見してしまった。当時から「夜の街」がとにかく嫌いで、排除が趣味であることも。
ドライカレーとナポリタンとトンカツ……それが基本形なのだが、よく見るとハンバーグが乗っている。呼び方を変えるだけで得意顔しちゃう誰かさんと違って、昭和・平成・令和と元号が変わってもトルコライスであり続け、実質を伴う変化・進歩・発展の歩みを継続するトルコライスは偉大な食べ物だ。ナポリタンがカルボナーラに、トンカツがビフテキに変貌を遂げた例を見たことがある。というか食べたことがある。「おとなのお子様ランチ」のわりに子供が好きそうなものばかり盛ってる感じもするけれど、現実に根づく変革とはそういうものかもしれないと、誰かさんの容姿を思い浮かべながらトルコライスを食べるたび思わずにいられない。