暑いと日本酒を飲む人が減るんでしょうか? いつも気になってる日本酒バーみたいな店がたまたま
ガラガラだったので入ってみました。そしたらオープンして3年になるというから、3年ものあいだずっと
気になったまま混んでるから敬遠したり、空いてても気分じゃないから素通りしたりで、入らずじまいに
なっていたことがわかりました。毎日のように通るところだと、かえって入るきっかけをなくすこと……
誰にでもありますよね?
2杯目は常温でね
サカタ類の酒場放浪記、まず冷えた「スパークリング・デンジャー鼎」を飲みながら、お通しをつまんで
壁に掲げられた地図を眺めていると、2.0の視力ではっきり加東市(旧社町)から秋津にかけて地名
が目に入ります。あれれ? 前の日に炊飯器の工場見学に行ったあたりじゃないの?
「山田錦」の産地
酒造好適米の「山田錦」がうまれたのが加東市だそうで、工場のまわりの田んぼで青々とした稲が育って
いるのを見かけた。そのあたりの地図が壁に掲げてあるのを見て、「龍力」のグリーンドラゴンを注文する。
お店の人に、「昨日その地図に出てる旧社町の田んぼ見てきましたよ」という話をすると、他にお客さんも
いないからかお店の人がほんのひと口、ひと滴ずつ、いろいろなお酒を味見させてくれる。
純米大吟醸「秋津」
2杯目の「龍力」グリーンドラゴンは常温で飲むために造られた純米酒で、おいしいと思って飲んでたら
同じ「龍力」で品評会用に造られたという純米大吟醸「秋津」を少しだけ、ワイングラスで出してくれた。
秋津というのは谷間の土地で、「そういえば山田錦は谷でとれるのがおいしいっていってましたよ」とか
話すと、お店の人が我が意を得たような顔する。品評会で賞を取るための酒だから、秋津の山田錦を
35%になるまで磨き、熊本の麹を使ってどうのこうの……1本ウン万円もする(1杯あたり6000円ほど)
だけのことはある、すごいうまさ。接待用ですな。
これも1~2滴だけ
「獺祭の山田錦も加東市で作ってるっていってました」って昨日たまたま聞いたことをお店の人に伝える
と、うれしそうにいろいろ教えてくれる。「龍力」を15年も貯蔵した、1999年産の古酒とか……日本酒の
熟成のこと、辛口を好むお客さんがどうして多いかという話、お店の立ち上げから今日までの出来事など、
もしかしたら聞き方がいいのか?? (タイミングがよかっただけ)
酸味が強い「afs」
混んでると、こんなにいろいろ試飲してもらえないってお店の人もいってた。板前時代、ワイン時代から
日本酒時代、熟成した古酒にめざめた話、などなど。海で熟成させたらどうなるのかということで、同じ
福島の「笹の川」を陸で寝かせたものと、海で寝かせたものを比べる。
やさしくなる…
お酒だけで味わえるもんだから、漬物の盛り合わせが進んでないのを見つかって、その漬物を漬けた
広島の「龍勢」の純米大吟醸を2~3滴ほど口にふくんだら、もとが同じだけあってさすがピッタリ合う。
うっかりマリアージュっていいたくなる相性のよさは酒と酒粕のなせるわざ?
もともと親類縁者
純米酒とか本醸造とかのこと話してたら、わざわざ山田錦で作った酒を蒸溜したアルコールを山田錦の
酒に添加して造った「龍力」のエピソード1(本醸造)をひと口。とうきびの蒸留酒を足してコストを下げる
アルコール添加とちがって、手間もコストも純米酒より増える本醸造もあるんだな~! というぐあいに、
閉店まで話したり飲んだりしてお会計1990円って、n杯目のnが2だとしても……サカタ類の酒場放浪記、
最後はいつも計算ができなくなります。
「龍力」Episode1
ガラガラだったので入ってみました。そしたらオープンして3年になるというから、3年ものあいだずっと
気になったまま混んでるから敬遠したり、空いてても気分じゃないから素通りしたりで、入らずじまいに
なっていたことがわかりました。毎日のように通るところだと、かえって入るきっかけをなくすこと……
誰にでもありますよね?
2杯目は常温でね
サカタ類の酒場放浪記、まず冷えた「スパークリング・デンジャー鼎」を飲みながら、お通しをつまんで
壁に掲げられた地図を眺めていると、2.0の視力ではっきり加東市(旧社町)から秋津にかけて地名
が目に入ります。あれれ? 前の日に炊飯器の工場見学に行ったあたりじゃないの?
「山田錦」の産地
酒造好適米の「山田錦」がうまれたのが加東市だそうで、工場のまわりの田んぼで青々とした稲が育って
いるのを見かけた。そのあたりの地図が壁に掲げてあるのを見て、「龍力」のグリーンドラゴンを注文する。
お店の人に、「昨日その地図に出てる旧社町の田んぼ見てきましたよ」という話をすると、他にお客さんも
いないからかお店の人がほんのひと口、ひと滴ずつ、いろいろなお酒を味見させてくれる。
純米大吟醸「秋津」
2杯目の「龍力」グリーンドラゴンは常温で飲むために造られた純米酒で、おいしいと思って飲んでたら
同じ「龍力」で品評会用に造られたという純米大吟醸「秋津」を少しだけ、ワイングラスで出してくれた。
秋津というのは谷間の土地で、「そういえば山田錦は谷でとれるのがおいしいっていってましたよ」とか
話すと、お店の人が我が意を得たような顔する。品評会で賞を取るための酒だから、秋津の山田錦を
35%になるまで磨き、熊本の麹を使ってどうのこうの……1本ウン万円もする(1杯あたり6000円ほど)
だけのことはある、すごいうまさ。接待用ですな。
これも1~2滴だけ
「獺祭の山田錦も加東市で作ってるっていってました」って昨日たまたま聞いたことをお店の人に伝える
と、うれしそうにいろいろ教えてくれる。「龍力」を15年も貯蔵した、1999年産の古酒とか……日本酒の
熟成のこと、辛口を好むお客さんがどうして多いかという話、お店の立ち上げから今日までの出来事など、
もしかしたら聞き方がいいのか?? (タイミングがよかっただけ)
酸味が強い「afs」
混んでると、こんなにいろいろ試飲してもらえないってお店の人もいってた。板前時代、ワイン時代から
日本酒時代、熟成した古酒にめざめた話、などなど。海で熟成させたらどうなるのかということで、同じ
福島の「笹の川」を陸で寝かせたものと、海で寝かせたものを比べる。
やさしくなる…
お酒だけで味わえるもんだから、漬物の盛り合わせが進んでないのを見つかって、その漬物を漬けた
広島の「龍勢」の純米大吟醸を2~3滴ほど口にふくんだら、もとが同じだけあってさすがピッタリ合う。
うっかりマリアージュっていいたくなる相性のよさは酒と酒粕のなせるわざ?
もともと親類縁者
純米酒とか本醸造とかのこと話してたら、わざわざ山田錦で作った酒を蒸溜したアルコールを山田錦の
酒に添加して造った「龍力」のエピソード1(本醸造)をひと口。とうきびの蒸留酒を足してコストを下げる
アルコール添加とちがって、手間もコストも純米酒より増える本醸造もあるんだな~! というぐあいに、
閉店まで話したり飲んだりしてお会計1990円って、n杯目のnが2だとしても……サカタ類の酒場放浪記、
最後はいつも計算ができなくなります。
「龍力」Episode1