関東各地で真夏日になった土曜の午後は、外を歩くのもかったるいので安いコーヒー飲みながら
つまらない本を読んでいました。
小学4年生の男の子を連れた30代後半くらいのお母さんが、手書きの文章を読み上げています。
理科の勉強らしくて豆電球がどうしたこうした、お母さんが熱心に読み上げると、やる気の全然ない
男の子が復唱します。心ここにあらず、きっと頭に入ってません。
本を読むとき周囲がざわざわするのは平気ですが、音読と復唱を短いセンテンスで繰り返されると
そっちの内容が頭に入って意外に気が散ります。
受験シーズンには早いし、どうして豆電球? とか思いながら、かたわらの席に目をやると男の子が
ひどい姿勢で漢字の書き取りをしています。お父さんが付き添って叱咤激励中。
豆電球の母と子と漢字の父と子は他人と思ってたら、漢字の子がトイレに行ったとき漢字の父から、
どうも……と豆電球の母にあいさつしました。なんだ知り合いだったのか。
「暗記ですか」
「はい、先生が一字一句ちゃんと覚えるようにとおっしゃるので」
……えっ、理科なのに?
「大変ですね」
「はい、でも先生が一字一句まで正確に書かないと役所で書類をはねられるから小学生のうちに
習慣づけることが大事だとおっしゃるので」
……全員、役人にするつもり? その先生おかしい。
「そのほうがいいですね」
「しっかりした考えをお持ちの先生なので」
……うわべだけ話を合わせて人のいう通りにしてばかりでは遅かれ早かれ、人のせいにできない
困ったことになるぞ。
子どものほうが、ばからしさに気づいて心ここにあらずだったり、ひどく姿勢が悪かったりするのは
まっとうなことに思えました。
そのうち豆電球の母と子も、漢字の父と子もいなくなったので、つまらない本を読み終わりました。
関連記事: 続カフェ難
つまらない本を読んでいました。
小学4年生の男の子を連れた30代後半くらいのお母さんが、手書きの文章を読み上げています。
理科の勉強らしくて豆電球がどうしたこうした、お母さんが熱心に読み上げると、やる気の全然ない
男の子が復唱します。心ここにあらず、きっと頭に入ってません。
本を読むとき周囲がざわざわするのは平気ですが、音読と復唱を短いセンテンスで繰り返されると
そっちの内容が頭に入って意外に気が散ります。
受験シーズンには早いし、どうして豆電球? とか思いながら、かたわらの席に目をやると男の子が
ひどい姿勢で漢字の書き取りをしています。お父さんが付き添って叱咤激励中。
豆電球の母と子と漢字の父と子は他人と思ってたら、漢字の子がトイレに行ったとき漢字の父から、
どうも……と豆電球の母にあいさつしました。なんだ知り合いだったのか。
「暗記ですか」
「はい、先生が一字一句ちゃんと覚えるようにとおっしゃるので」
……えっ、理科なのに?
「大変ですね」
「はい、でも先生が一字一句まで正確に書かないと役所で書類をはねられるから小学生のうちに
習慣づけることが大事だとおっしゃるので」
……全員、役人にするつもり? その先生おかしい。
「そのほうがいいですね」
「しっかりした考えをお持ちの先生なので」
……うわべだけ話を合わせて人のいう通りにしてばかりでは遅かれ早かれ、人のせいにできない
困ったことになるぞ。
子どものほうが、ばからしさに気づいて心ここにあらずだったり、ひどく姿勢が悪かったりするのは
まっとうなことに思えました。
そのうち豆電球の母と子も、漢字の父と子もいなくなったので、つまらない本を読み終わりました。
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