Mさんは雄大な山々を描きました。
日本画 A2
この画像の大きさではわかりにくいのですが
木々の表情がはっきり見える近景の山から
ぼんやりと霞む遠景の山までしっかり岩絵の具が
重ねられ、やわらかい筆遣いで描き込まれています。
寿から飛切まで丁寧に胡粉を使い分け、
ふわりとしながらもボリュームある大気、
雲海、山々の重なりなどが美しく表現されています。
静かに見える山の内部には
熱い力が宿っているように感じられ
神々しい朝日に吸い込まれそうな迫力ある作品です。
10年前の初期の頃から、Mさんの作品は
少ない言葉で多くのことを語りかけてくれる
一篇の詩、もしくは俳句のようで
さまざまな技法に挑戦しながらも
芯はぶれることなく心象世界を表し続けています。
その世界はHP「上郷の森 日本画教室」の中の
“作品集”内のMさんのページでご覧になれます。
制作順に掲載されてありますのでこちらもぜひ!