京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

楫(かじ)の音

2015-07-07 21:50:26 | 季節のことば
天の河 楫の音聞こゆ 彦星と織女(たなばたつめ)と今夕(こよい)逢ふらしも   万葉集
    (天の川から船を漕ぐ楫の音が聞こえてくる。ああ、彦星と織女が今夜逢うらしいなぁ)

今夜は七夕、地上は雨です。

              
              わが家の七夕飾りです。小さな竹笹を買ってきて、枝を2本だけ
              使いました。

              
              たいした願い事もないので、小さな短冊だけをくっつけて、例の
              タフマンさんに担いで貰っています。

        
        先日、新宿の小田急フローリスト前を通ったら、竹笹がかざってあり、誰でも願い事を
        書いて短冊を下げてもいいそうです。

              
              用意してある短冊の色がシックで笹の葉に上品に似合っていました。

              夜空に散りばめられた星のようだから「カスミソウの日」でも
              あるんですって。へえ、知らなかった!

秋風の吹きただよはす白雲は織女(たなばたつめ)の天(あま)つ領巾(ひれ)かも  万葉集
   (涼しい風に漂っている白い雲は、彦星に合図を送って織女がひらつかせている羽衣かもしれない)

   彦星がせっせと船を漕いで織女に会いに天の川を渡ってきます。天の川に風吹くな、波立つな、と
   地上の人はみな二星の、一年に一度の逢瀬を応援しています。
   昨日の雨は洗車雨といいます。彦星が水をジャージャーかけて車を洗ったのです。天の川のほとり
   まで車で来て、川原のパーキングに車を止めて、船に乗り換えるんですね。
   そして別れの涙が洒涙雨(さいるいう)、 東京は明日も雨だそうですから。