京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

川瀬巴水展―郷愁の日本風景

2014-01-09 23:43:24 | ギャラリー
川瀬巴水(かわせはすい)―明治16(1883)年、東京市芝区露月町(現在の港区新橋5丁目)に生まれる。
幼い頃から絵を好み画家を目指したが、家業を継ぐことを望む両親に反対され、ようやく鏑木清方に入門したのは
27歳の時であった。やがて伊東深水の木版画に感銘、版元・渡辺庄三郎と組み、日本全国を旅しては
スケッチをし、独自の構図や色の版画を作り続け、「新版画」を確立した。
生誕130年とかで、全国各地で作品展が開かれるようだ。


          
          昨年の11月26日から千葉市美術館で開催されていたが、終わりが
          近づいてあわてて出かけるといういつもの悪しきクセ、今日やっと観て
          きました。最終日は19日。
          千葉市美術館が少々遠いのも、オミコシが上がらなかった理由の一つ。
          今日はOTTO がお休みだったのでアッシー君をお願いしました。
        
               
               入場券の絵は「雪の増上寺」・大正11年

           
           「芝増上寺」・大正14年 
           これも同じ雪の日の増上寺。芝の生まれですから増上寺は遊び場
           だったのでしょうか。東京二十景の一枚ですが、彼の作品中、
           3000枚というダントツで一番売れた作品

           
           ポスターに使われた「尾州半田新川端」・昭和10年

    
    「清洲橋」・昭和6年
    隅田川にかかる橋の中で一番好きな橋。モダンな橋だとおもっていたけれど、
    随分古くからあったんだァ。下を行く舟の情緒のあること!近代的な橋と江戸時代と
    変わらないような舟の対比が何ともいい。

           
           「時雨のあと(京都南禅寺)」・昭和26年
           晩年期の作。この頃は華やかな作品が多いような気がする。
        
           
           「錦帯橋の春宵」・昭和22年

           そして以前にも描いた平泉金色堂をおなじ構図で描き、石段を
           登る二人を一人の托鉢僧に変えた。自分の姿としたのではない
           かという謎めいた絵を残して昭和32年に病でこの世を去った。

           284点もの作品が時系列的に展示され、見ごたえがありました。
           特に東京の大正・昭和初期の風景には心のふるさとおような
           懐かしさを感じ、のんびりとした気分に浸れました。