
(世に中に桜がなかったならば、桜が咲いたの散ったのと心を煩わすことなくのんびりしていられるのに)


(散るからこそ桜の花はめでる価値があるのです。この世の中に永久に続くものなんて
あるでしょうか)
伊勢物語の82段、交野(かたの)という所で花見をして皆が歌を詠みあった
時に業平が詠んだ歌に対して一行の中の別の人が答えて詠んだというわけです。
一首目も二首目もまさに! どちらも真実だなあ。

花が散ったあとの赤い蘂も花のようにきれいです。

ソメイヨシノのあとは八重桜。

通常の八重より花びらが少なめ、うすべにの花びらのグラデーションが妖艶。
うっとり、見とれてしまいます。

足元に目をやれば、地にもさまざまな草の花が繚乱。スミレは春の代表。

ハナニラも植栽の下や庭の隅っこで猛烈な勢いで咲き広がっています。

繁殖力旺盛、いやな匂いは身を守るガードマン。
星をばら撒いたような清らげな花は見た目よし!

花はカキドオシに似ているけど葉が違うような…西洋カキドオシといわれる種類かな?
やはりあちこちでコロニーを作っています。
天を仰いではパチリパチリ、地に伏してはパチリパチリ、春の花散歩はにわかに
忙しくなりました。