京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

甲州のひな飾り

2011-02-21 22:25:06 | 小さな旅
山梨県甲州市、塩山の駅前に甘草(かんぞう)屋敷と呼ばれる、旧高野家の住宅があります。

         
         高野家は江戸時代に薬用植物である甘草を栽培し、幕府に
         納めていました。この甘草はウラルカンゾウで、甘味料や薬用
         に使われ、甘草屋敷の甘草は340年以上前から栽培され、
         日本で一番古いとされています。

      
      甲州市ではこの甘草屋敷をメイン会場に、雛飾りを展示しています。

              
              甲州にもつるし雛が伝わっています。母や祖母が女の子
              の健やかな成長を祈った、優しい願いが感じられます。 

         
         甲州のつるし雛は全て紙で作られているそうで、紙製は
         甲州だけだとか。
                           

主屋の襖を取り払って全部屋を使って新旧のお雛様が
飾られています。

         
         寝殿飾りのお雛様は甲州、中部辺りに特有のものだそうです。
         そういえば愛知県足助のお雛様はほとんどが寝殿飾りでした。


高野家に伝わる古雛、上段左は古今雛。右は今上天皇雛といい、
現在の天皇陛下がお生まれになった年に作られた限定のお雛様。
上質で、75年たった今も全く容色が衰えていないそうです。
確かにとても美しいお顔立ちでした。

         
         こちらは新しいお雛様のようです。
         寄贈されたお雛様が多く、順番に飾っているそうです。

         久しぶりの暖かな日差しの中で、ゆったりと優雅な気分を味わって
         きました。お雛様って眺めているとなんだかハッピーになります。
         平和の象徴のように見えました。