今年の桜は不思議な桜
長い冬で遅れると思われていたのに
記録的な早い開花
雨も降ったし、風も吹いたし
もう散っただろうと何度も思わせて、
結構な期間咲いていてくれた。
さすがの桜もわずかな花数を残すのみ
葉が出始めて赤い蘂を散らしていた
若緑のアクセント
桜蘂ふる いたはりの声ごと 岡田貞峰
花びらが地を覆い、紅の蘂を包む
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの足音空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
廂々(ひさしひさし)に
風鐸(ふうたく)のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ
「甃のうへ」 三好達治
花と別れて、晩春の衣へと着替えが始まりました。
きょうは20度を超えたとか…
長い冬で遅れると思われていたのに
記録的な早い開花
雨も降ったし、風も吹いたし
もう散っただろうと何度も思わせて、
結構な期間咲いていてくれた。
さすがの桜もわずかな花数を残すのみ
葉が出始めて赤い蘂を散らしていた
若緑のアクセント
桜蘂ふる いたはりの声ごと 岡田貞峰
花びらが地を覆い、紅の蘂を包む
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの足音空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
廂々(ひさしひさし)に
風鐸(ふうたく)のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ
「甃のうへ」 三好達治
花と別れて、晩春の衣へと着替えが始まりました。
きょうは20度を超えたとか…