新潟カウンセリング研修センター

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理想 と 現実

2018-12-05 08:42:09 | 私の声
 過日は「理想は屡々(しばしば)現実と離れる。・・・理想は人間の思議するところである・・・」(歎異抄より)の言葉に、学び合う場になった。年間を通して毎月、一泊二日で学び合いが継続されている。短文に奥深さが秘められており、表現も難解で一見とっつきにくさが感じられる。それは内容を考えて理解しようとするからである。一般的になされているもので、その理解の仕方では、日常の生活・自分の人生になんら変化をもたらせることはないのである。しかし、意味を知り解る方法しか生まれてこの方、学校でも家庭でも職場でも教えられてこなかったから、止むを得ないと言える。カウンセリングに学び合う場では、自分自身を自分の声で語るところが手掛かりになり、生身に納得になれるのだ。無理がなく、もやもやしたものが晴れて、感動になる。生きるエネルギーになる。語る前と後にはっきり変化が自覚されるのである。日常生活で人との関係において、重苦しい・悲しい・憎らしい・息苦しい・嬉しい・楽しい・死んでしまいたい等などを経験してきている。そのまま、無かったかのように装って終い、にっちもさっちもいかなくなるのである。学びのチャンスなのだが。理想と現実に具わっている、大いなる用(はたら)きなんだ。

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